非メッシュ化コイル: 概要
説明
非メッシュ化コイルは、メッシュに重なり、メッシュからは独立した、円形、長方形、またはもっと複雑な形状の形状エンティティです。
これで、解析的、または半解析的に、ビオ・サバールの公式を使用して、電流分布によって作成される磁界の計算が実行されます(§ 非メッシュ化コイル(3D)をご参照ください)。
形状的側面
非メッシュ化コイルは形状の一部ではありません。これはポイント、ライン、フェイス、ボリュームで形成されているのではありません。したがって、形状の構築やメッシュジェネレーターでは考慮されません。メッシュの生成前または後にこれを記述できます。
物理的側面
非メッシュ化コイルは常に(より線コイル導体タイプの)電気コンポーネントに関連付けられます。コイルのワイヤ内の電流の値は、このコンポーネントを介して定義された値です。
次の表に示すような2通りの状況が考えられます。
コンポーネントの状況 | 電流の値 |
---|---|
独立(電気回路の一部ではない) |
ユーザーによる設定 |
依存(電気回路に属する) |
回路での設定 |
留意事項: Transient MagneticおよびSteady state AC Magneticアプリケーションでは、回路連成が行われます。
対称性と周期性
コイル全体がスタディドメイン内に位置している場合、Fluxはスタディドメインに適用されている対称性や周期性の条件に従って、自動的に対称なコイルまたは周期的コイル、あるいはその両方を作成します。ここで、コイルの複製について説明します。
“元の”コイルと“複製によるコピー”は、直列または並列に接続できます。
ユーザーは、コイル複製のコマンドを非アクティブ化できます。
さまざまなコイルのタイプ
Fluxにおけるさまざまなコイルのタイプには、以下のようなものがあります:
- 基本コイル: 円形または長方形形状のコイル。
- 合成コイル: 形状はユーザーによって定義されます(連続するポイントにより経路が構成されます)。
- 回転機械アプリケーションのコイル: 鞍形コイルまたは多鞍形コイル。
形状の記述
Fluxにおけるコイルの記述を理解するには、平均繊維と断面の概念を定義する必要があります(次の図をご参照ください)。
平均繊維はコイルの形状を定義するラインです。
断面は平均繊維に垂直なコイルのサーフェスです。
平均繊維は断面の重心を通ります。