使用上の助言 / 制限事項

概要

本項では、切断の使用条件に関する情報を確認し、その点で本ソフトウェアに存在する制限事項について説明します。

どのような条件の場合に切断を配置するべきかという質問への良い回答にもなります。

切断を配置するべき条件

接続性の問題がある場合は、次の点を考慮しながら、必ず切断を作成する必要があります:

  • 穴のある接続されていない領域のグループが«置き換え要素»(対称性計画 / 周期性計画、サーフェス領域)によって切断済みの場合は、切断を作成する必要はありません。«置き換え要素»については次の項で説明します。
  • 本ソフトウェアの現在の制限事項(許可されている操作と許可されていない操作)を考慮する必要があります。

«置き換え要素»

切断の役割を果たしている«置き換え要素»がある場合、切断は不要です。このような要素を次に挙げます:

磁気回路の場合:

  • 法線方向磁気回路タイプの対称性計画
  • 周期性計画(偶数個または奇数個)

次のタイプのサーフェス領域:

  • «Air gap region»
  • «Non conducting magnetic region»および次のサブタイプ:
    • «準法線方向磁束»
    • «磁束の方向に対する制限事項がないタイプ»

このような要素はCheck Physicsコマンドで識別します。

構造上の制限事項

次の部分に切断が接触しないようにする必要があります:

  • 周期性 / 対称性の平面
  • フェイス領域...
  • 2つのメカニカルセットの境界(すべりサーフェスまたは分離サーフェス)

次の例では、デバイスの厚みに適用したメッシュに対する切断(黄色の透明部分)が、デバイスの上面(赤色の透明部分)でサーフェス領域(寄生的に発生している空隙)に接触しています。

機能上の制限事項

メッシュに対する切断タイプの切断があるプロジェクトでは、形状パラメータを扱うシナリオを解析できません。時間ステップのたびに、メッシュの削除や再生成が発生するからです。