モデラーでのCADのインポートと修正
概要
いくつかのCADインポートフォーマットがFluxモデラーコンテキスト内で直接実装されています。さまざまなソリッドが、対応するFluxサブエンティティ(ポイント、ライン、フェイス、ボリューム)が含まれたFluxオブジェクト内で直接変換されます。
Flux 12の前と後
Flux 12バージョンでモデラーが実装されてからのCADインポートの使用についての変化を次の表に示します。
Flux 12より前 (モデラーなし) |
CADファイルからの形状のインポートはすでに可能でした。これにより、Fluxプロジェクトに複雑な形状(湾曲サーフェスを含む)を取り込むことが可能でした。これらのサーフェスは、Flux内のツールを使用して直接構築することはできませんでした。 |
Flux 12以降 (モデラーあり) |
これらはいつでもモデラーからインポートできます。インポートは、モデラーのみで使用可能であり、標準の形状コンテキストでは使用できません。 同じオプションを使用したインポートはまったく同じです。自動修正のオプションが向上しました。衝突(生じている場合)を修正するためのアセンブリのオプションは、デフォルトで常に適用されます。 |
Flux 12.2以降 (モデラーあり) |
CADインポートのプロセスに、次の2つのユーザーオプションが追加されました:
CADインポートのプロセスによって、メッシュステップで問題となり得る“細長い”フェイスが自動的に簡素化されます。 |
Fluxでのインポートの詳細については(フォーマットやオプションなど)、CADインポートの各章をご参照ください(インポートの基本およびインポートのソフトウェアアスペクト)。
インポート / エクスポートのフォーマット
以下に、モデラーで使用可能なCADインポートおよびエクスポートのフォーマットを示します。
インポートフォーマット | エクスポートフォーマット |
---|---|
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形状の不具合の検出
形状の不具合の検出は、CADインポートで適用されます(自動修正のオプションが選択されている場合*)。各オブジェクトで、各ACISエンティティが解析され、潜在的不具合が検出されます。
不具合のタイプ
以下に、自動修正のオプションによって検出および修正可能なさまざまなタイプの不具合を示します:
タイプ | 内容 |
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Intersection |
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一致 |
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無効なパラメータ化 |
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凸点 |
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より小さい |
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自動交差 |
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ライン上のポイント |
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フェイスから離れた位置 |
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CADインポート時のACIS不具合の修正
インポートの際に、ユーザーはACISエンティティの不具合を自動的に検出して修正することもできます。この修正は任意であり、デフォルトで適用されます。
この操作は、解析対象のエンティティ数や検出されて修正される不具合の数によっては、しばらく時間がかかる可能性があります。
ユーザーがそのCADファイルを保証できれば、インポートにかかる時間を節約し、自動修正を無効にすることができます。
CADインポート後のACIS不具合の検出と修正
ユーザーが自動修正のオプションを選択しない場合、ACISエンティティでの形状不具合の検出および修正は行われません。
ユーザーは、インポート後にこれら両方の操作を実行して確認と修正を行うことができます:
- Detect defects on ACIS entities:
- メニューから:
- アイコンから:
- Heal defects on ACIS entities:
- メニューから:
- アイコンから:
警告とアドバイス
形状にACISエンティティの不具合が含まれている場合、どのようなケースにおいても、モデラーの機能が正しく適用される保証はありません。
元のCADファイルを信頼できない場合は、デフォルトで修正オプションを使用してこの形状をインポートすることをお勧めします。