FE解による初期化: 操作

FE解による開始

Magneto Static、Steady State AC Magnetic、またはTransient Magnetic問題の結果を初期状態として使用することで、過渡計算を開始できます。

MH-TMの関係 / 例

MHアプリケーションは、定常状態のスタディを可能にしますが、以下の欠点があります:

  • 磁気飽和を考慮する際の近似*
  • 空間および時間において高調波を計算できない

TMアプリケーションは、上記の制限事項を埋め合わせることができますが、計算時間が非常に長くなる可能性があるという欠点があります。よって、時間ステップの数が重要になります。

MH解をベースにしてTMアプリケーションを開始すると、すばやく定常状態に達することができます。この際、定常状態に達するまでTM問題のすべての時間ステップを解析する必要はありません。

要確認: *Steady State AC Magneticアプリケーションでは、非線形材料を考慮するため、近似が実行されます。その後、等価のB(H)特性を処理します(B正弦波H正弦波)。このような等価曲線で得られる局所値は、実際の結果にある程度正確に近付きます(非同期機械の例)。

TM-TMの関係 / 例

MHアプリケーションと同様に、TMアプリケーションでは、より短時間で定常状態に達することができ、ユーザーが過渡フェーズや始動フェーズ(磁石付き同期機械の始動など)の計算を再実行する必要はありません。

また、定常状態の特定の指定ポイントに達することも可能にします(たとえば、電気オルタネーターのいずれかの相の電流がゼロを通過するなど)。

最後に主要な点として、システムに永久磁石が含まれている場合(これはMH問題による初期化では不可能です)、TMアプリケーションはFE問題による初期化を可能にします。

操作

MH-TMシーケンスの場合の基本操作を次の表に示します。

フェーズ 説明
1 Fluxプロジェクト1(MHアプリケーション)の構築
2 Fluxプロジェクト1(MHアプリケーション)の解析
3

FE解のエクスポート:

交換ファイルの作成(FTSフォーマット)

フェーズ 説明
1

Fluxプロジェクト1(MHアプリケーション)をベースにしたFluxプロジェクト2(TMアプリケーション)の構築

2 物理特性の変更
3

初期条件の選択:

  • «by file»タイプの初期化
  • 交換ファイル
4 Fluxプロジェクト2(TMアプリケーション)の解析