硬質磁性材料のモデルのリスト

硬質磁性材料のモデル

硬質磁性材料による永久磁石の記述に使用可能な各種モデルを次の表に示します。

異方性材料: 線形近似

Brのベクトル長で記述した線形磁石

Brのベクトル長(Brは温度の1次関数)で記述した線形磁石

一方向

Brの直交ベクトルで記述した線形磁石

Brの円筒形ベクトルで記述した線形磁石

Brの球形ベクトルによって記述される線形磁石

ベクトル
異方性材料: 非線形近似

HcおよびBrのベクトル長で記述した非線形磁石

HcおよびBrのベクトル長で記述した、屈曲調整を伴う非線形磁石

スプラインで記述した非線形磁石

一方向

固有モデルも用意されています(下表参照)。その使用モードについては§空間モデルとユーザーモデルをご参照ください。

磁気特性
空間線形磁石(µrおよびは空間式を使用して記述)

磁化方向

磁化は、以下のいずれかを使用して定義できるベクトル量です:

  • 大きさと座標系での方向
  • 座標系での各成分

Fluxに用意されているこの2つの定義モードを以下の2つの表に示します。

“一方向”タイプのモデルでは

数学モデルと磁化方向が分離しています。

説明 使用
Brのベクトル長

方向(XOY平面内)

  • 一方向
  • 放射方向
  • 正放線方向
単一の材料で複数領域(さまざまな磁化方向)を定義できます。

“ベクトル”タイプのモデルでは

数学モデルと磁化方向が関連付けられています。

説明 使用
  • 直交座標系でのBrの各成分
  • 円筒座標系でのBrの各成分
  • 球座標系でのBrの各成分
領域と同じ数の材料や座標系を作成する必要があります。