チューブ導体モード： 形状記述

概要

チューブ導体モードを使用すると、さまざまな形状の断面を持つ一方向導体を記述できます。この断面はセグメント群で定義する必要があり、以下の形状とすることができます：

  • 中実断面： 多くの場合は矩形
  • 中空断面： 層の厚みは一定

一般的なプロセス

チューブ導体モードで記述するための一般的なプロセスを以下の表に示します（各ステージについては、以降のブロックで詳しく説明します）。

ステージ 説明
1 ジオメトリックチューブをユーザーが記述
2

以下の形状をFlux PEECソフトウェアで自動作成

  • 作成したジオメトリックチューブに関連付けた一方向導体
  • その導体の端子
3

自動的に作成された一方向導体の物理特性（材料、メッシュなど）を必要に応じてユーザーが変更

ジオメトリックチューブ： 定義

ジオメトリックチューブは、中立素分と断面プロファイルで定義したチューブ状のボリュームです。

チューブの中心線を形成する中立素分は複数のセグメントで構成され、これらのセグメントが互いに成す角度は必ずしも直角ではありません。

断面は中立素分に垂直なサーフェスであり、プロファイルで定義します。このプロファイルは一群のセグメントであり、これらのセグメントが互いに成す角度は必ずしも直角ではありません。

中実断面のプロファイルはその断面の輪郭を表し、中空断面のプロファイルはその層の中心線です。

導体のボリュームは、中立素分の方向に断面プロファイルを押し出すことによって構築します。

ジオメトリックチューブ： 記述

ジオメトリックチューブを記述する主な段階を以下の表に示します。

ステージ 説明
1 形状パラメータの作成（オプション）
2

チューブポイントの作成*： 中立素分を構成するセグメントを定義するポイント
3

導体の断面が矩形ではない場合のプロファイルの作成：

  • プロファイルのタイプとして、閉じたプロファイルまたは開いたプロファイルを選択

    開いたプロファイルは、必然的に中空断面のプロファイルになります。

  • 2D局所座標系の原点（中心）を定義： このポイントは、ジオメトリックチューブの作成でチューブポイントの接続先となるポイントです。
  • 局所座標系でプロファイルを定義するセグメントを構築するポイントの座標を定義

    開いたプロファイルでは、最後のポイントを最初のポイントに接続するセグメントがFlux PEECソフトウェアによって自動的に追加されます。
4

ジオメトリックチューブの作成：

  • チューブポイントを起点として中立素分の経路を定義
  • 断面タイプとして、矩形、中実、または中空を選択
    • 矩形断面の場合は、その幅と高さを定義
    • 中実断面の場合は、ステージ3で作成したプロファイルを使用
    • 中空断面の場合は、ステージ3で作成したプロファイルおよび層の厚みの定義を使用

      上記で作成したプロファイルは層の中央に配置されます。
5

Flux PEECソフトウェアによる以下の形状の自動作成：

  • 作成したジオメトリックチューブに関連付けられた一方向導体
  • その導体の電気端子

*1つのチューブポイントが1つのジオメトリックチューブに強制的に関連付けられます。同化によって構築したジオメトリの記述に使用することはできません。