CTETRAの要素チェックおよびデフォルトの制限値

CTETRAの1次(4節点)要素チェック

CTETRAの1次要素について、以下の品質をチェックします:
縦横比
CTETRAの1次要素の縦横比は、その4つの三角形面の最大の縦横比として定義されます。各面はCTRIA3要素として扱われます。
面スキュー角度
CTETRAの1次要素の面スキュー角度は、その4つの三角形面の最大のスキュー角度度として定義されます。各面はCTRIA3要素として扱われます。
頂点角度
すべての面について同じ頂点角度チェックが実行されます。各面は、3角形要素(CTRIA3)または4角形要素(CQUAD4)として扱われます。要素についての最小値と最大値がレポートされます。
潰れ
CTETRAの1次要素の潰れは、各頂点から向かい合う面までの距離と、向かい合う面の面積の平方根の比として計算される4つの値のうちの最小値として定義されます。(1)
collapse = MIN ( h i / sqrt ( A i ) i = 1 , 2 , 3 , 4
レポートされる値は1.2408で正規化され、これにより、正四面体の潰れの値は1となります。4面体が潰れるにつれて、潰れの値は0に近づきます。
エッジ角度
エッジ角度は、共通のエッジを持つ2つの面が成す角度を90度から引いた値の絶対値です。CTETRAの1次要素のエッジ角度(EA)は、その6つのエッジ角度のうちの最大値として定義されます。(2)
EA = MAX | 90 - ANGLE ( N ki , N li ) i = 1 , ... , 6
ここで、NkiおよびNliは、共通のエッジiを持つ面kとlの法線ベクトルです。


図 1.

CTETRAの2次(10節点)要素チェック

CTETRAの2次要素について、以下の品質をチェックします:
縦横比
この品質はコーナーの節点のみを使用して計算されます。定義は、CTETRAの1次要素での定義と同じです。
面スキュー角度
この品質はコーナーの節点のみを使用して計算されます。定義は、CTETRAの1次要素での定義と同じです。
頂点角度
この品質はコーナーの節点のみを使用して計算されます。定義は、CTETRAの1次要素での定義と同じです。
潰れ
この品質はコーナーの節点のみを使用して計算されます。定義は、CTETRAの1次要素での定義と同じです。
エッジ角度
この品質はコーナーの節点のみを使用して計算されます。定義は、CTETRAの1次要素での定義と同じです。
ホー・ノーマルのオフセット
CTETRAの2次要素のホー・ノーマルおよびホー・タンジェントのオフセットは、それぞれ6つのエッジのホー・ノーマルおよびホー・タンジェントのオフセットの最大値として定義されます。をご参照ください。 3節点エッジのホー・ノーマルのオフセット
ホー・タンジェントのオフセット
CTETRAの2次要素のホー・ノーマルおよびホー・タンジェントのオフセットは、それぞれ6つのエッジのホー・ノーマルおよびホー・タンジェントのオフセットの最大値として定義されます。をご参照ください。 3節点エッジのホー・タンジェントのオフセット

CTETRAのデフォルトの制限値

情報 警告メッセージのデフォルト値 エラーメッセージのデフォルト値 妥当性チェックのデフォルト値
下限 上限 下限 上限 下限 上限
縦横比 - 100.0 - 1000.0 - 1.0E5
面スキュー角度 - 75.0 - 85.0 - 90.0
潰れ 0.001 100.0 0.0 100.0 0.0 1000.0
エッジ角度(CTETRA4 - 75.0 - 87.0 - 90.0
エッジ角度(CTETRA10 - 75.0 - 90.0 - 90.0
ホー・ノーマルのオフセット - 0.30 - 0.60 - 1.0E5
ホー・タンジェントのオフセット - 0.20 - 0.25 - 0.50

警告チェックとエラーチェックに使用される値はELEMQUALバルクデータエントリによって調整できますが、妥当性チェックはハードコーディングされています。