/ADMESH/STATE/SHELL

ブロックフォーマットのキーワード アダプティブメッシングにおけるシェルの状態を説明します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
/ADMESH/STATE/SHELL
shell_ID shell_ID1 shell_ID2 shell_ID3 shell_ID4 Actlev IMapping      

定義

フィールド 内容 SI単位の例
shell_ID シェル識別子

(整数)

 
shell_ID1 子SWの識別子 4

(整数)

 
shell_ID2 子SEの識別子

(整数)

 
shell_ID3 子NEの識別子

(整数)

 
shell_ID4 子NWの識別子

(整数)

 
Actlev シェルの実際のレベル 6

(整数)

 
IMapping このステージの開始時点におけるマッピングもしくは削除のフラグ 8
= -1
シェルおよびすべての派生シェルを削除します。
= 0
要素の削除はなく、前のステージで既にアクティブであった場合を除き、より深いレベルでの要素のアクティブ化も行われません。したがって、要素が前のステージでアクティブであればアクティブのままに、非アクティブであれば非アクティブのままになります。
= 1
それまでアクティブ化されていなかった一部のシェルを、より深いレベルでアクティブにします。このより深いレベルでのアクティブ化により、このステージの開始時点でフィールドのマッピング(応力、その他)が行われます。

(整数)

 

コメント

  1. アダプティブメッシュのマルチステージ解析において、このオプションは必須です。アダプティブメッシュの階層的データ構造を取り込むことにより、アダプティビティを使用して、第1ステージの後に第2ステージを実行することが可能になります。
  2. このブロックは、Radioss Engineの/STATE/DTオプションを使用して作成できます。
  3. レベル0からLevelmax/ADMESH/GLOBALで指定)までの、アダプティブメッシュの完全な階層的データ構造を提供する必要があります。
  4. shell_IDの子は下記の順序で指定する必要があります。ここでは、shell_IDの結合性を (N1, N2, N3, N4) と想定します。

    starter_admesh_state_shell
    図 1.
  5. 4つの子の結合性は、オプションの/SHELL/part_IDを使用して以下の順序で指定する必要があります。

    SW = (N1, .., .., ..)N1は子SWの第1節点で、SWは親shell_IDと同じように方向付けられます

    SE = (.., N2, .., ..)N2は子SEの第2節点で、SEは親shell_ID同じように方向付けられます

    NE = (.., .., N3, ..)N3は子NEの第3節点で、NEは親shell_IDと同じように方向付けられます

    NW = (.., .., .., N4) N4は子NWの第4節点で、NWは親shell_IDと同じように方向付けられます

  6. Actlevは:

    Actlev = レベル(前のステージでシェルがアクティブであった場合)、つまり前のステージにおける3節点シェルの実際のレベルです(レベルは、0から/ADMESH/GLOBAL)で指定されたLevelmax値まであります)。

    Actlev = -(level+1) (前のステージでシェルがアクティブでなかった場合)。

  7. 完全な応力テンソル、ひずみテンソルは、/INISHE/STRS_F/GLOBまたは/INISH3/STRS_F/GLOBおよび/INISHE/STRA_Fまたは/INISH3/STRA_Fを使用して、前のステージのアクティブなシェルすべて(Actlec ≥ 0)に対して提供されます。
  8. フラグIMappingを使用すると、ユーザーは前のステージより深いレベルで一部のシェルの削除やアクティブ化を強制することができます。
  9. アダプティブメッシングでは、節点IDとシェルIDは、900000000未満に制限されます。