/ALE/GRID

ブロックフォーマットのキーワード このカードを使用すると、ALEモデル化のためのグリッド定式化を定義できます。ALE領域には移動境界を設定できます。

新しい形状領域をマッピングするには、サイクル毎にグリッドを更新することも必要です。この更新は一意ではなく、任意の可能性があります。節点は、ユーザーが指定する定式化タイプに基づいてサイクル毎に更新されます。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
/ALE/GRID/FormulationType

定義

定式化タイプ
内容
DISP
平均変位
DONEA
Donea定式化
LAPLACIAN
ラプラスグリッド平滑化法
SPRING
メッシュサイズが局所的に小さくなるのを防ぐため、セルのエッジにスプリングが導入されます。
STANDARD
小さいメッシュサイズやフラットなセルが発生しないために、エッジスプリングおよび反せん断スプリングによる高度な定式化。
VOLUME
体積に基づいたグリッド平滑化。
ZERO
グリッドは更新されません。

コメント

  1. ALE定式化は、/ALE/MATカードを使用して、指定された材料に対してアクティブ化されます。
  2. /ALE/GRIDカードが指定されていない場合、ALEグリッドの定式化は自動的にDonea (/ALE/GRID/DONEA)として設定され、デフォルト値が使用されます。
  3. グリッド定式化の目的は、移動境界によって生じるALE領域の変化によって、節点を更新することです(下の図を参照)。グリッド速度はLagrange節点速度によっても計算されます。領域内部の材料は、サイクル毎に新しいグリッド構成内で再マッピングされるので、影響を受けません。一部の領域変化では小さいセルが発生することがあり、時間ステップの減少を軽減するための数値ストラテジーが導入される可能性があります(例: /ALE/GRID/STANDARD)。

    ale_grid
    図 1.
  4. リンクを導入することで、特定の点のグリッド速度に対する特定の規則を定義することもできます(/ALE/LINK/VEL)。これにより、グリッド速度と特定のメイン節点をリンクできます。
  5. ALE領域の指定された点をLagrange節点として定義できます(/ALE/BCS)。
  6. 指定された節点を全方向または特定の方向に固定できます(/ALE/BCS)。
  7. 特定の点の材料を指定された方向に固定(/BCS)。