入力ファイルフォーマット
弾性体入力ファイルは、Radioss Starterの/FXBODYで指定した名前を持つフォーマット済みのファイルです。
このファイルには、正しい順序で入力する必要のある、いくつかのデータブロックが保存されます。“#”で始まる行は、コメント行とみなされ、無視されます。
データブロック1:一般データ
#FORMAT: (7I8)
# Nbmod Nbstat Nbnod Irot Idamp Iblo Ifile
45 15 18 1 0 1 0
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
Nbmod | 縮退モードの総数 | |
Nbstat | 静的モードの数 注: 静的モードは、剛性と直交しないモードです。これらの数は、局所投影剛性マトリックスの全体部分の次元を示しています。いわゆる動的モードの数として(Nbmod -Nbstat)で得られる値で、局所投影剛性マトリックスの対角部分のサイズが決まります。
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Nbnod | 弾性体サポート内の節点の数 | |
Irot |
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Idamp |
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Iblo |
注: 弾性体は完全自由か完全固定となります。局所剛性マトリックス内の剛体モードの数は0または6にする必要があります。
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Ifile |
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データブロック2:節点のリスト
#FORMAT: (10I8)
# Nodes
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
31 32 33 34 35 36 37 38
リスト内の節点の数はデータブロック1で指定されたNbnodと一致する必要があります。リスト内の節点の順序は、データブロック5、6、および7で投影モードの各成分を指定した順序です。
データブロック3:初期回転マトリックスと局所最大振動数
#FORMAT: (1P5E16.9)
# Mrot11 Mrot12 Mrot13 Mrot21 Mrot22
1.000000000E+00 0.000000000E+00 0.000000000E+00 0.000000000E+00 1.000000000E+00
# Mrot23 Mrot31 Mrot32 Mrot33 Freq
0.000000000E+00 0.000000000E+00 0.000000000E+00 1.000000000E+00 2.049574631E+04
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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Mrotij | 弾性体の局所フレームから全体フレームへの初期回転マトリックスの成分P|| 注: マトリックスPは、弾性体の初期方向を定義します。
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Freq | 局所縮退質量マトリックスと局所縮退剛性マトリックスで構成される局所縮退系の最大固有振動数 注: この振動数は、以下の式を通して弾性体の安定時間ステップを計算するために使用します:
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データブロック4:減衰データ((オプション)Idamp = 1の場合にのみ存在)
#FORMAT: (1P2E16.9)
# Alpha Beta
1.092357846E+01 4.652573369E-07
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
Alpha, Beta | レイリー減衰係数 注: 局所減衰マトリックスは、以下の式を通して局所縮退質量および剛性マトリックスから得られます:
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データブロック5:投影モード - 弾性体の全体的な剛体運動を表すモード((オプション)Iblo = 0の場合にのみ存在)
#FORMAT: (1P5E16.9)
# 1 X Y Z XX YY
#FORMAT: (1P1E16.9)
# ZZ
0.000000000E+00-1.250000000E+01 0.000000000E+00 0.000000000E+00 0.000000000E+00
0.000000000E+00
0.000000000E+00 1.250000000E+01 0.000000000E+00 0.000000000E+00 0.000000000E+00
0.000000000E+00
...
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
X, Y, Z | 節点の並進DOFに関するモードの成分 | |
XX, YY, ZZ | 節点の回転DOFに関するモードの成分
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データブロック6:投影モード - 回転自由度に関連付けられた慣性を考慮するモード((オプション)Iblo = 0およびIrot = 1の場合にのみ存在)
データブロック5と同じフォーマット
3つのモード ( =1…3)が、6つの値からなるNbnodセットのブロック単位で入力されます。
データブロック7:投影モード - 局所縮退モード
データブロック5と同じフォーマット
Nbmodのモード ( =1…Nbmod)が、6つの値からなるNbnodセットのブロック単位で入力されます。Nbstat静的モードが最初に指定されます。
データブロック8:局所縮退対角質量マトリックス
#FORMAT: (1P5E16.9)
5.596016869E+03 8.234274572E+03 2.320889319E+04 1.215104250E+03 1.729160225E+02
3.000458618E+05 3.074228932E+02 1.458647403E+04 1.425398877E+02 4.251072139E+05
Nbmodの値は、局所モードの指定順序に従って入力されます。
データブロック9:局所縮退剛性マトリックス - 全体部分
データブロック8と同じフォーマット
これは、局所縮退剛性マトリックスのNbstat先頭行のスカイラインストレージに対応します。入力する項の数は、 です。この場合も、マトリックスの列の番号付けは、局所モードの指定順序に従います。
データブロック10:局所縮退剛性マトリックス - 対角部分
データブロック8と同じフォーマット
(Nbmod - Nbstat)の値は、局所モードの指定順序に従って入力されます。
データブロック11:剛体移動を定義するモードで投影された質量マトリックス((オプション)Iblo = 0の場合にのみ存在)
データブロック8と同じフォーマット
これは、スカイラインストレージを使用して入力された完全対称マトリックスです。列の番号付けは、剛体移動を定義するモードの指定順序に従います。マトリックスの次元は、12(Irot = 0の場合)または15(Irot = 1の場合)です。つまり、入力する値の数は、78(Irot = 0の場合)または120(Irot = 1の場合)です。
データブロック12:連成質量投影用のマトリックス((オプション)Iblo = 0の場合にのみ存在)
データブロック8と同じフォーマット
一定の寄与 ごとに1つずつ、合計9つのサブブロックが指定されます。これらは矩形マトリックスです。行数は12(Irot = 0の場合)または15(Irot = 1の場合)です。列数はNbmodです。マトリックスの項は行単位で入力されます。この数は12*Nbmod(Irot = 0の場合)または15*Nbmod(Irot = 1の場合)です。
データブロック13:連成剛性投影用のマトリックス((オプション)Iblo = 0の場合にのみ存在)
データブロック8と同じフォーマット
一定の寄与 ごとに1つずつ、合計9つのサブブロックが指定されます。これらは矩形マトリックスです。行数は12(Irot = 0の場合)または15(Irot = 1の場合)です。列数はNbmodです。マトリックスの項は行単位で入力されます。この数は12*Nbmod(Irot = 0の場合)または15*Nbmod(Irot = 1の場合)です。