/MAT/LAW28 (HONEYCOMB)
ブロックフォーマットのキーワード この材料則は、通常ハニカム材料やフォーム材料のモデル化に使用される3次元非線形弾塑性材料を記述します。
非線形弾塑性の挙動は、直交方向ごとおよびせん断方向ごとにひずみまたは体積ひずみの関数として指定できます。どの自由度も連成されず、材料は完全に圧縮性です。引張ひずみおよびせん断ひずみに基づく破壊基準を指定できます。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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/MAT/LAW28/mat_ID/unit_IDまたは/MAT/HONEYCOMB/mat_ID/unit_ID | |||||||||
mat_title | |||||||||
E11 | E22 | E33 | |||||||
G12 | G23 | G31 |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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fct_ID11 | fct_ID22 | fct_ID33 | Iflag1 | Fscale11 | Fscale22 | Fscale33 | |||
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
fct_ID12 | fct_ID23 | fct_ID31 | Iflag2 | Fscale12 | Fscale23 | Fscale31 | |||
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
|
unit_ID | 単位識別子 (整数、最大10桁) |
|
mat_title | 材料のタイトル (文字、最大100文字) |
|
初期材料密度 (実数) |
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E11 | 直交次元1のヤング率 (実数) |
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E22 | 直交次元2のヤング率 (実数) |
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E33 | 直交次元3のヤング率 (実数) |
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G12 | 方向12におけるせん断係数 (実数) |
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G23 | 方向23におけるせん断係数 (実数) |
|
G31 | 方向31におけるせん断係数 (実数) |
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fct_ID11 | 方向11における降伏応力関数の識別子 (整数) |
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fct_ID22 | 方向22における降伏応力関数の識別子 (整数) |
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fct_ID33 | 方向33における降伏応力関数の識別子 (整数) |
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Iflag1 | 降伏応力関数11、22、33のひずみ定式化 6
(整数) |
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Fscale11 | 方向11の降伏応力関数のスケールファクター デフォルト = 1.0(実数) |
|
Fscale22 | 方向22の降伏応力関数のスケールファクター デフォルト = 1.0(実数) |
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Fscale33 | 方向33の降伏応力関数のスケールファクター デフォルト = 1.0(実数) |
|
方向11の張力の破壊ひずみ (実数) |
||
方向22の張力の破壊ひずみ (実数) |
||
方向33の張力の破壊ひずみ (実数) |
||
fct_ID12 | 方向12のせん断降伏応力関数の識別子 (整数) |
|
fct_ID23 | 方向23のせん断降伏応力関数の識別子 (整数) |
|
fct_ID31 | 方向31のせん断降伏応力関数の識別子 (整数) |
|
Iflag2 | せん断降伏応力関数12、23、31のひずみ定式化
(整数) |
|
Fscale12 | せん断降伏関数12のスケールファクタ デフォルト = 1.0(実数) |
|
Fscale23 | せん断降伏関数23のスケールファクタ デフォルト = 1.0(実数) |
|
Fscale31 | せん断降伏関数31のスケールファクタ デフォルト = 1.0(実数) |
|
せん断方向12の破壊ひずみ (実数) |
||
せん断方向23の破壊ひずみ (実数) |
||
せん断方向31の破壊ひずみ (実数) |
例(鋼材)
#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/1
unit for mat
Mg mm s
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 2. MATERIALS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/MAT/HONEYCOMB/1/1
Steel
# RHO_I
7.8E-9
# E_11 E_22 E_33
200000 200000 200000
# G_12 G_23 G_31
100000 100000 100000
# fct_ID11 fct_ID22 fct_ID33 Iflag1 Fscale11 Fscale22 Fscale33
1 1 1 0 0 0 0
# Eps_max11 Eps_max22 Eps_max33
0 0 0
# fct_ID12 fct_ID23 fct_ID31 Iflag2 Fscale12 Fscale23 Fscale31
2 2 2 0 0 0 0
# Eps_max12 Eps_max23 Eps_max31
0 0 0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 3. FUNCTIONS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/FUNCT/1
FUNCTION: 1
# X Y
0 200
.5 200
1.5 200000
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/FUNCT/2
FUNCTION: 2
# X Y
0 100
.5 100
1.5 100000
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#ENDDATA
/END
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
コメント
- この材料則では、ソリッドの直交プロパティ/PROP/TYPE6 (SOL_ORTH)が必要です。この材料則は、ヘキサ要素および10節点テトラ要素などのテトラ要素に適合します。適合性の詳細については、材料の適合性をご参照ください。
- 要素ごとの材料直交異方性座標系(方向1、2、および3)は、所定のスキューシステムを使用するか、要素の座標系を基準として、プロパティカード/PROP/TYPE6で指定します。
- どの要素自由度も完全に非連成です。
弾性ケースの例:
- 引張 / 圧縮およびせん断の方向ごとに、真体積ひずみ
または真ひずみ
の関数として真応力を指定できます。ひずみの符号規則は下記のとおりです。応力値は常に正の値です。ひずみには以下の符号規則を使用します。
ひずみ定義 圧縮 引張 体積ひずみ(Iflag1 =0) + - ひずみ(Iflag1 =1) - + ひずみ(Iflag1 =-1) + - - Ismstr > 1を用いてプロパティ内で定義された大ひずみ定式化の場合:
(1) Ismstr = 1を用いてプロパティ内で定義された微小ひずみ定式化の場合:(2) ここで、 は、初期長さです。
- 体積ひずみ定式化からひずみ定式化に切り替える場合、Iflag1 = -1またはIflag2 = -1に設定すると、同じ関数定義を維持することができます。
- 引張ひずみ破壊またはせん断ひずみ破壊のいずれかに達すると、その要素は削除されます。