/PARAMETER

ブロックフォーマットのキーワード このカードは、Radiossモデル全体にわたって使用されるStarterファイル内のパラメータの値を定義します。

これらの値は、各種Radiossカード内の対応するパラメータ名の代わりに使用されます。このオプションを使用すると、モデルを簡単にパラメータ化できます。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
/PARAMETER/range/type/Parameter_ID
parameter_title
type = INTEGERの場合
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
ParName Ivalue              
type = REALの場合
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
ParName Rvalue            
type = INT_EXPRまたはREAL_EXPRの場合
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
ParName 表記
...Expression ...
10行まで
type = TEXTの場合
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
ParName Length              
テキスト
10行まで

定義

フィールド 内容 SI単位の例
range
GLOBAL
パラメータ値は入力デックのすべての場所で使用されます。
LOCAL
パラメータは特定のサブモデル内のみで使用されます。 パラメータ名が同じGLOBALパラメータ定義は上書きされます。
 
type パラメータタイプ:
INTEGER
整数値
REAL
実数値
INT_EXPR
整数パラメータの式
REAL_EXPR
実数パラメータの式
TEXT
テキスト文字
 
Parameter_ID パラメータ識別子

(整数、最大10桁)

 
parameter_title パラメータタイトル

(文字、最大100文字)

 
ParName パラメータ名。 3

(最大9文字の文字列で、type=TEXTを除くすべてのタイプについて、欄の左に揃える必要があります)

 
Ivalue パラメータの整数値

(整数、最大10桁)

 
Rvalue パラメータの実数値

(実数、最大20桁)

 
Expression パラメータの表現式 6  
Length 文字パラメータの長さ
=0
行全体が読み込まれます。

(整数、最大100桁)

 
Text パラメータの文字テキスト

(文字列、最大100文字)

 

例 1

#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PARAMETER/GLOBAL/REAL/1
Time to fire
TTF                        10
/PARAMETER/GLOBAL/INTEGER/2
Identifier to sensor
SENS_ID            1
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
. . . 
/BEGIN
. . . 
/SENSOR/TIME/&SENS_ID
Airbag fire time use global parameter TTF=10.0
&TTF
. . . 
//SUBMODEL/1
# sub-model title
submodel
#  Off_dft   Off_nod   Off_elt  Off_part   Off_mat  Off_prop
         0         0         0         0         0         0
#include airbag_submodel.inc
//ENDSUB
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
. . . 
/END

	In include file “airbag_submodel.inc”:

/PARAMETER/LOCAL/REAL/1
Time to fire
TTF       20
. . . 
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/SENSOR/TIME/2
Use local parameter TTF, it is now covered to 20.0 inside include file
&TTF
. . . 
#ENDDATA

例 2

#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PARAMETER/GLOBAL/INTEGER/8
surf part for airbag
s_part             4
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
. . . 
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/SURF/PART/4
Airbag - surf normal of part 4 reversed with -4
         2-&s_part           5         6         7         8
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/END

例 3

#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PARAMETER/GLOBAL/REAL/2
Molar mass of inflating gas
MW                        .025
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PARAMETER/GLOBAL/REAL/3
Cp heat constant molar
CPM                         13
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PARAMETER/GLOBAL/REAL_EXPR/4
Cp heat constant mass
CP        CPM/MW                                                                                   
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PARAMETER/GLOBAL/REAL/9
Molar mass of inflating gas
MW1                       .024
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|

例 4


#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PARAMETER/GLOBAL/TEXT/7
text parameter for part 5
var
1         1         0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
. . .
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PART/5
Chamber_2_lower
&var
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|

例 5

/PARAMETER/GLOBAL/TEXT/3
Rotation axe X
RotX               5
   XX
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
. . .
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/IMPDISP/1
Top 2
#   Ifunct       DIR     Iskew   Isensor   Gnod_id     Frame     Icoor
         5     &RotX         0         0        24         0         0
#            Scale_x             Scale_y              Tstart               Tstop
                   0         3.141592654                   0                   0

例 6

Text parameter definition: 

/PARAMETER/GLOBAL/TEXT/1
Update output
Name       12
EXAMPLE_TEXT
…….

Text parameter reference. Text parameter is stitched with text string “123456”:

/TH/NODE/2
&Name$123456
#     var1      var2      var3      var4      var5      var6      var7      var8      var9     var10
DEF       
#    NODid     Iskew                                           NODname
         5              0&Name$123456 

After parameter replacement:
TH GROUP:         2,EXAMPLE_TEXT123456                ,  6 VAR,    1 NODE      :
 -------------------
DX        DY        DZ        VX        VY        VZ
    NODE  SKEW(OR FRAME)     NAME 
         5         0             0EXAMPLE_TEXT123456       

コメント

  1. /PARAMETER/LOCALカードは、サブモデル(//SUBMODEL)内のみで指定および使用できます。ローカルパラメータは、それが指定されたサブモデル内部にある同じ名前のグローバルパラメータ定義を上書きします。ローカルパラメータはサブモデルのどの部分でも指定できます。
  2. ParNameの要件:
    • 文字、数字およびアンダースコアが有効な文字です; その他の文字は使用できません。
    • パラメータ名は常に1つの文字で始まらなければならず、大文字小文字は区別されます。たとえば、Thickness、THICKNESS、thicknessはすべて異なる変数名となります。
    • パラメータ名には、Templexステートメントに確保されている語、暗黙の変数または文字列、およびHyperWorks Reference GuideMath Referenceセクションで定義されている数学関数または演算子は使用できません。これらの確保されている語は大文字と小文字が区別されません。たとえば、Time、time、TIME、Date、date、DATEは有効な変数名ではありません。なぜならば、TimeとDateは数学関数であるためです。
    • インクルードファイルの名前、およびキーワードをパラメータとして使用することはできません。
  3. ParNameという名前のパラメータは、&ParNameというシンタックスを使用して、グローバルパラメータでは/BEGINカードの後、ローカルパラメータではサブモデルの任意の場所で参照できます。このようなパラメータの複数の参照が可能です。
  4. /BEGINの後の&ParNameは、変数名内の&の位置から始まる対応するパラメータの値またはキーワード識別子に置き換えられます(整数では10桁、実数値では20桁、type=TEXTの場合はLength入力値)。

    モデル内で文字‘&’を使用できるのは、パラメータまたはキーワード識別子を参照する場合のみです。パラメータとして定義されていないカードタイトル内で使用されてはいけません。

    例 1では、“TTF”という名前のパラメータは/PARAMETERカード内で定義されています。パラメータ(10)の値は欄の左に揃えられています。このパラメータは、/SENSORカード内で“&”という追加の接頭辞と共に使用されています。

  5. マイナス(-)記号が次のように接頭辞“&”の前に使用されている場合:

    -&ParName

    この場合、パラメータの値は-1で乗算されます。この場合、ParNameの最大長は8桁です。

    例えば(例 2)、エアバッグの外部サーフェス法線を交換する必要がある場合。
    • サーフェス定義でパラメータs_part=4と特定の-&s_partを設定した後、“-4”という値が-&s_partの代わりに使用される。→ シェルの法線が反転されます。
    • サーフェス定義でパラメータs_part=-4と特定の&s_partを設定した後、“-4”という値が&s_partの代わりに使用される。→ シェルの法線が反転されます。
    • サーフェス定義でパラメータs_part=-4と特定の-&s_partを設定した後、“4”という値が-&s_partの代わりに使用される。→ シェルの法線は反転されません。
  6. 式パラメータカードの/INT_EXPRまたは/REAL_EXPRタイプは、パラメータを引数として受け付けます。これらの引数パラメータは、入力デック内でこれらの式パラメータカードより前に定義される必要があります。式の結果は、最大12桁という精度で計算されます。外部Templexプログラムは、式の評価に使用されます。詳細についてExpression Operatorsをご参照ください。

    例 3では、パラメータMWおよびCPMは、式パラメータカードタイプ/REAL_EXPRより前に定義されています式パラメータカード(/4)は、CPM/MWに等しいCPの値を計算します。MW1という値は、この/REAL_EXPRカード(/4)より後で定義されているため、このカードでは使用できません。CPM/MW1が式パラメータカード(/4)で指定されている場合は、プログラムでエラーが発生します。

  7. 式パラメータタイプINT_EXPRまたはREAL_EXPRの実行時に、Radioss Starterは次の外部実行ファイルをコールします: templexこのプログラムは標準のHyperWorksインストールで使用可能です。templex.exeへのコールは、Compute Console (ACC)またはRadioss実行スクリプトにより自動的に管理されます。Radiossの実行を参照
  8. Compute Console (ACC)またはRadioss実行スクリプトが使用されない場合は、次の環境変数を定義する必要があります:
    • TEMPLEX_PATH

      Windows =%ALTAIR_HOME%\hw\bin\[win64]\

      Linux$ALTAIR_HOME/hw/bin/linux64/

    • Linuxでは、以下のパスでLD_LIBRARY_PATHを更新します: $ALTAIR_HOME/hw/tcl/tcl[version]/linux64/lib;$ALTAIR_HOME/hw/bin/linux64; $ALTAIR_HOME/hw/lib/linux64
      注: []で囲まれたフィールドは正しい値に更新される必要があります。
  9. タイプはTEXTにすることもできます。

    例 4では、文字列“1 1 0”が、TEXTパラメータ“var”に対して定義されています。このパラメータがパート定義に使用されます。パート5にはプロパティID 1と材料ID 1が設定されています。

  10. TEXTタイプのパラメータは、強制された動きについて方向を指定するために使用できます。/IMPDISPへのテキスト入力は右詰めでなければならないため、&RotXは入力時に右詰めにする必要があります。&RotXは5文字の長さであるため(Length=5)、テキストは5文字の右詰め“ XX”で入力する必要があります:例 5をご参照ください。
  11. TEXTタイプのパラメータを文字“$”と一緒に使用することができます: 例 6をご参照ください。