/TRANSFORM/MATRIX

ブロックフォーマットのキーワード ユーザー定義の正規直交行列を使用すると、グループ節点の座標を全体参照座標系内で変換(回転、並進、および対称変換)できます。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
/TRANSFORM/MATRIX/transform_ID/unit_ID
transform_title
grnd_ID M11 M12 M13 Tx sub_ID
  M21 M22 M23 Ty  
  M31 M32 M33 Tz  

定義

フィールド 内容 SI単位の例
transform_ID 変形識別子

(整数、最大10桁)

 
unit_ID 単位識別子

(整数、最大10桁)

 
transform_title 変形のタイトル

(文字、最大100文字)

 
grnd_ID 節点グループの識別子 5

(整数)

 
Mij 正規直交行列の値

デフォルト = 0.0(実数)

 
Tx 全体座標系のX軸方向に沿った並進

(実数)

[ m ]
Ty 全体座標系のY軸方向に沿った並進

(実数)

[ m ]
Tz 全体座標系のZ軸方向に沿った並進

(実数)

[ m ]
sub_ID サブモデル識別子

(整数)

 

コメント

  1. 変換された座標は、初期座標で乗算された行列に、TxTyTzによって得られる全体並進を足したものです。

    transform_matrix
    図 1.

    この行列は正規直交であり、このオプションを使用して、座標の回転、並進、および対称変換が可能になりますが、スケーリングやせん断は可能になりません。

  2. 変換は節点グループとサブモデルに同時に与えることはできません。
  3. サブモデルに対して変形がなされた場合、このサブモデルの全てのオプションが変形されます。
  4. ひとつの節点をサブモデルと節点グループの両方で変形させる事はできません。
  5. grnd_IDを介して節点グループに適用される変換は、節点座標のみを変換します。直交異方性材料の材料方向および初期速度や強制された動きといった境界条件は変換されません。完全な変換を行うには、/TRANSFORMカードが節点グループではなく//SUBMODELを参照している必要があります。