重複するエンティティID

LS-DYNAユーザープロファイル設定時、要素とプロパティグループにおいて重複するIDが存在する場合は、HyperWorksでサポートされます。

たとえば、同じIDを持つ梁要素やシェル要素は、リナンバリングされることなくインポートされます。ただし、重複するIDを使用することは推奨されません。これは、すでに重複するIDを持つモデルをインポートする場合、より自由度を持たせるために実装されたものです。重複IDのサポートは、ソルバーのデータ規則を模倣するこにより、HyperWorksとソルバー間のデータの整合性を保持することを目的としています。以下のような特徴があります:

重複IDを有するLS-DYNAデータデックは、HyperWorksによって自動的に番号付け替えをされることはなくなりました。要素とプロパティのID番号は重複しているかどうかに関係なく保持されます。ただし、その他のエンティティタイプの場合は、リナンバリングが有効です。

FE inputでOverwrite FE IDsオプションが選択されている場合、同じグループ内に限りIDが上書きされます。

PreferencesダイアログでMeshingタブを選択し、Allow duplicate IDsオプションにアクセスします。これを選択することで、HyperWorksで、要素またはプロパティの異なるタイプ間で重複するIDを持つことを可能にします。たとえば、ID 1はシェル要素とソリッド要素に使用可能です。しかし、ID 1は2つのシェル要素には使用できません。デフォルトではオプションは選択されていません。したがって、HyperWorksは、リナンバリングまたはメッシュの実行時に同じIDを持つエンティティを作成せず、シーケンシャルにナンバリングします。ソルバーデックのインポートを除いて、HyperWorksによる重複IDのサポートは手動でアクティブ化する必要があります。

編集 / 削除するプロパティまたは要素を選択する際にby idオプションを使用する場合、IDが複数のグループに存在する場合は、IDに加えてELEMENT_SHELLやELEMENT_BEAMなどのIDグループを選択する必要があります。IDグループ間で重複がある場合、この選択は固有のIDを特定するのに必須です。たとえば、梁要素とシェル要素の両方がID 1を持つ場合に”ID 1を持つ要素”を選択すると、ポップアップウィンドウが表示され、ID 1を持つ要素の中から特定の要素を選択することが可能になります。