単独のAutoTireパネル

AutoTireパネルを以下の図に示します。


図 1.

Auto Tire- Property Filesタブ

Property Filesタブには、Tire Property FileとRoad Property Fileの2つのセクションがあります。タイヤインターフェースでは、タイヤのパラメータとプロパティが拡張子が.tir/.tpf/.fxtのタイヤプロパティファイルによって設定されるのに対して、路面インターフェースでは拡張子が.rdf/.crg/.rgrの路面プロパティファイルによって記述されます。これらのプロパティファイルはどちらもTeimOrbitファイル形式です。AutoTire Propertiesタブのパラメータとそれらの意味について以下で説明します。
Tire Property File
パラメータ 説明
Tire Property File 目的のファイルを探して選択します。
Edit File ファイルを編集して、編集後のファイルを保存します。
Tire Graphic Radius 無荷重状態でのホイール中心とタイヤの接地点との間の距離。
Tire Graphic Width タイヤの断面幅。
Tire Graphic Aspect Ratio 側面部(サイドウォール)の高さは、タイヤの断面幅に対する比率(パーセンテージ)で表現します。
Tire Side タイヤの左側面または右側面を定義します。
Wheel Mass タイヤモデルに応じてホイール質量の意味が変化します。
FIALA簡易耐久評価用タイヤ リムの質量 + タイヤの質量  
MF-Tyre、MF-SWIFT リムの質量 + タイヤの質量 ‘タイヤの質量’にはタイヤベルト質量を含める必要があります。タイヤベルト質量は、タイヤプロパティファイル(INERTIAブロック)またはMotionSolveログファイルから読み取ることができます。
FTire リムの質量 + “リムに固定された”タイヤパートの質量

または、

リムの質量 + タイヤの質量 - ‘変形部の’タイヤパートの質量

リムに固定されたタイヤパートはFTireモデルでは考慮されず、‘変形部の’タイヤ質量のみが考慮されます。これらの質量は、タイヤプロパティファイルまたはMotionSolveログファイルから読み取ることができます。
CDTire リムの質量 + “リムに固定された”タイヤパートの質量

または、

リムの質量 + タイヤの質量 - ‘変形部の’タイヤパートの質量

CDTireモデルでは、リムに固定されたタイヤパートは考慮されず、‘変形部の’タイヤ質量のみが考慮されます。これらの質量は、タイヤプロパティファイルまたはCDTireログファイルから読み取ることができます。
Inpl.Iner.Ixx、Inpl.Iner.Iyy ホイール平面でのホイールの慣性モーメント。

タイヤモデルで考慮されていない固定されたタイヤパートの慣性を加味して、タイヤモデルごとにホイールの慣性を調整します。

Rot.Iner.Izz 回転軸を中心としたホイールの慣性モーメント。

タイヤモデルで考慮されているタイヤパートと考慮されていないタイヤパートの慣性を加算または除外することで、ホイールの慣性を調整します。

Hub Offset ホイール中心からハブのグラフィック中心までのオフセットを定義します。
Wheel CM offset ホイール中心からホイールパートCMまでのオフセットを定義します。
Tire Role タイヤ関数(フロントまたはリア)を定義します。
VARSUBスイッチ タイヤの状態を保持するソルバー変数を有効にします。このオプションは、コントロールの試作に使用できます。
PIN Mode

(CD Tire専用)

CDTireに空気圧を与えるためのオプションを定義します。
File Extension
ファイルの拡張子から空気圧を取得します(例:ファイル名がtire_50.21の場合は21MPa)。
Tire Prop File
タイヤプロパティファイル内のデータから空気圧を取得します。
Variable
指定されたSolverVariableから空気圧を取得します。このオプションは、例えばTIMEなど、モデル内の他の変数の関数として空気圧を変化させたい場合に便利です。
PIN [MPa]

(CD Tire専用)

空気圧が“File Extension” または“Tire Property File”で指定された一定値の場合に表示されます。

Units: MPa

PIN [MPa] Collector

(CD Tire専用)

PIN Modeで"Variable"を選択した場合のみ有効です。
このセレクターを使用して、シミュレーション中の圧力変動を含むモデル内のSolverVariableを指定します。
注: このSolverVariableを作成し、その上に圧力関数を指定する必要があります。

Units: MPa

路面プロパティファイル
パラメータ 説明
路面プロパティファイル Property Fileオプションは、必要な路面プロパティファイルを参照して選択するために使用します。
Edit File Edit fileボタンは、路面プロパティファイルを編集して、編集したファイルを保存するために使用します。
手法 路面モデルタイプを定義します。
Road Type 路面のタイプを定義します。
Function Name ソルバーから呼び出される関数の名前。

Auto Tire- Connectivityタブ

ConnectivityタブのHub Body、Wheel Center、Tire Marker、およびRoad Markerの各コレクターボタンを使用して、タイヤインターフェースを定義します。


図 2.
接続 意味
Hub Body タイヤフォースが作用するホイールボディ。
Wheel Center ホイールの中心に対応するポイント。
Tire Marker タイヤマーカーは、タイヤフォースが作用する向きを決定します。
Road Marker 路面マーカーは、シミュレーションでの路面の配置と向きの基準となるマーカーです。