テンソルの設定をモデル内の要素に適用

  1. PlotツールからTensorツールをクリックします。
    図 1.
  2. TensorパネルのResult typeドロップダウンメニューから、テンソルプロットの計算に使用されるべきデータタイプを選択します。
    テンソル結果タイプのデータ((t)で示される)のみが選択できます。
    ヒント: 拡張ボタンをクリックすると、Choose From Listが開きます。ここでは、結果タイプをフィルタリングして迅速な選択を行うことができます。
  3. オプション: 要素についてレイヤー(層)の定義が使用可能な場合、Layersドロップダウンメニューからオプションを選択することで、指定した要素レイヤーについてテンソルプロットを作成することができます。
    設定は、モデル内に定義されているすべての層に適用されます。要素にレイヤー定義がなされていない場合、ソリッド要素と同様、テンソルはレイヤー選択とは無関係に表示されます。
    注: ソルバー固有のオプション群も用意されています。例えば、ソルバー依存のラベルZ1およびZ2は、Nastranモデル内の下部および上部シェル層を表わします。
    ヒント: Layer Filter を使用すると、レイヤーを有するデータタイプ(例えば、複合材の応力 / ひずみの積層、またはレイヤーを含むベクトル結果など)について、使用可能なレイヤーリストを縮小します。
  4. オプション: コーナーデータが使用可能でAverage at nodeがチェックされている場合は、Use corner dataチェックボックスをアクティブにすると、節点へのテンソルの平均が計算されます。
  5. テンソルプロットを作成する前に、モデルから1つまたは複数のエンティティをピックする必要があります。
    • エンティティタイプ入力コレクター(ElementsまたはComponents)をクリックし、拡張エンティティ選択メニューを使用します。
    • モデリングウィンドウで、モデルからエンティティを直接ピックします。
    注: 選択を行わない場合は、デフォルトで、表示されている要素にテンソルが適用されます。
    複数モデルのテンソルについての詳細は、複数モデルの結果のプロッティングトピックをご参照ください。
  6. 結果のプロッティングに使用される座標系を、Resolved inドロップダウンメニューから選択します。
    座標系 詳細
    Global System 結果を全体座標系に変換します。

    (proj: none)は、シェルに投影ルールが選択されていないことを表わします。投影ルールが選択されている場合(Projection Ruleボタンを使用)、(proj: y, x)のように表示されます。

    Elemental System 結果を要素座標系に変換します。HyperViewでは、要素座標系は要素の結合性によって定義されます。
    Material System 材料座標系に変換します。
    注: このオプションは、Load ModelパネルでAdvanced Result Mathテンプレートが選択され、ソルバー入力デックが読み込まれている場合にのみ利用可能です。

    材料座標系に関連性のないデータタイプをプロットする場合(Z1およびZ2データタイプの応力など)は、正しい変換にならない可能性があるため、材料のResolved in座標系を適用しないようにしてください。

    Ply System プライ座標系に変換します。
    注: このオプションは、Load ModelパネルでAdvanced Result Mathテンプレートが選択され、ソルバー入力デックが読み込まれている場合にのみ利用可能です。

    プライ座標系に関連性のないデータタイプをプロットする場合(Z1およびZ2データタイプの応力など)は、正しい変換にならない可能性があるため、プライのResolved in座標系を適用しないようにしてください。

    Analysis System ベクトルおよびテンソル結果をソルバーからの出力通りに表示します。
    User System IDで座標系を選択するには、System入力コレクターをクリックします。画面から座標系を選択することもできます。
    注: このオプションは、結果ファイルにユーザー定義の座標系が含まれている場合に使用可能となります。

    (proj: none)は、シェルに投影ルールが選択されていないことを表わします。投影ルールが選択されている場合(Projection Rule...ボタンを使用)、(proj: y, x)のように表示されます。

  7. オプション: Average at nodeチェックボックスをアクティブにすると、要素テンソルを節点に平均化します。
    コーナー位置でテンソルが使用できない場合、中心からのテンソルが使用されます。User corner dataにチェックマークを入れることによって、HyperViewにコーナーテンソルを使用させることができます。節点へのテンソルの平均化は、正確な計算が得られるよう一様なシステムにすべてのテンソルを変換するために必要であり、Average at nodeが選択されている際に、全体座標系または1つのユーザー定義の座標系が許可されます。
    要素結果について節点位置における平均化がアクティブとなっている場合、2つ以上のコンポーネントによって共有されている節点の結果は平均化されません。HyperView は、異なるコンポーネントは異なるプロパティまたは材料で定義され、したがって、要素結果はコンポーネントの境界を越えて平均化されないと仮定します。
  8. オプション: Show midside node resultsチェックボックスをアクティブにすると、中間節点におけるテンソルが結果ファイルに用意されていない場合、HyperViewはそれを計算して示します。
    制約事項: このオプションは、以下の条件を満たす場合は無効となります:
    • モデルが2次要素を有さない
    • Average at nodeオプションがオフとなっている
  9. Tensor formatドロップダウンメニューから、プロットのフォーマットを選択します。
    • Principal
    • Component
  10. Showの下で有効となっているオプションを選択すると、テンソルの任意の成分を読み込みまたは表示できます。
    • Principalを選択した場合、P1(Major)、P2(Mid)またはP3(Minor)チェックボックスをアクティブにします。
    • Componentを選択した場合、XX、YYまたはZZチェックボックスをアクティブにします。
    ひずみテンソルのせん断成分XY、YZまたはZXは、異なるソルバーから、工学せん断またはテンソルせん断のフォーマットで得られます。これら2つのフォーマットの関係は、工学せん断ひずみがテンソルせん断ひずみの2倍です。ひずみテンソルが変換される必要がある、もしくは主ひずみおよびフォンミーゼスひずみが計算される必要がある場合、テンソルせん断フォーマットのひずみ成分が適用されます。HyperViewのテンソルプロットは常に、完全なテンソルを表すよう、テンソルせん断フォーマットでひずみのせん断成分を示します。しかしながら、Contourパネルは、ひずみテンソルのせん断成分をソルバーからの出力どおりに表示します。どのフォーマットでせん断ひずみが出力されるかについては、対応するソルバーのドキュメントをご確認ください。
  11. Applyをクリックします。
    モデル上の選択された要素にテンソル設定が適用されます。