ANSYS出力ファイルの中間節点結果

HyperViewは、中間節点結果をサポートし、結果出力ファイルに中間節点が存在しない場合でも、応力テンソルとひずみテンソルの中間節点結果を計算します。

ANSYS出力ファイル(RST、RTH、RMG)には、テンソルの中間節点における結果は記述されていません。

中間節点での結果があると、はるかに正確な結果予測が得られます。中間節点結果を使用したコンタープロットによって、システムの正しいシミュレーションを予測できます。以下の例をご参照ください。


図 1. 図1:荷重と境界条件を使用したモデル


図 2. 図2:中間節点における結果を使用した応力プロット(HyperView 9.0以降)


図 3. 図3:中間節点における結果を使用しない応力プロット(HyperView 8.0以前のバージョン)

図1(中間節点における結果を使用した応力プロット)の荷重パターンに、結果の正しいパターンが示されていることがわかります。

中間節点における結果の計算



図 4.
  • 中間節点における結果は、コーナー結果の平均値です。
m11 =[c11+c14]/2; m21 =[ c21+c24]/2における例
  • 各中間節点における値が、テンソル成分のレベルで平均化されます。つづいて、中間節点におけるこれらのテンソル成分から二次結果が計算されます。中間節点における二次応力 / ひずみは、コーナー節点における二次応力 / ひずみの平均値にはなりません。
  • コーナー結果を平均化する前に、“平均値オプション"を使用して、中間節点における値が平均化されます。
  • “平均値オプション”の場合、中間節点が複数の要素で共有されていると、その共有節点における平均値が報告されます。上に示す図では、共有節点における値は[m12+m22]/2です。

重要なポイント

  • 市販されているすべてのポストプロセッサーが中間節点をサポートしているわけではありません。
  • HyperViewの中間節点結果から得られたコンタープロットが、中間節点における結果を示さない他のポストプロセッサーから得られたコンタープロットと一致しないことがあります。
  • コンターの凡例、最大値、および最小値が一致しないことがあります。凡例、最大値、および最小値では、中間節点における結果が考慮されるからです。

    何が一致すべきかを検討します。

  • 中間節点結果をサポートしていないポストプロセッサーと比較している場合は、平均値オプションと平均値を使用しないオプションで個々のコーナー結果が一致する必要があります。