Sパラメータ設定の追加

Sパラメータ設定を定義して、モデルに追加します。

  1. 次のいずれかの方法で、Sパラメータ設定を追加します:
    • RequestタブのConfigurationsグループで、 Multiport S-parameterアイコンをクリックします。
    • 設定リストで、 をクリックします。right-click context menuから、Multiport S-parameterを選択します。


    Figure 1. Request S-parametersダイアログ。
  2. Port列のドロップダウンリストから、ポートを選択します。
  3. Properties列で、次のように指定します:
    • 導波管ポートについては、タイプ(TE1/ TM2/ TEM3)、インデックス、およびモードの回転を指定します。
    • 導波管ポートとFEMモーダルポート以外のポートについては、基準インピーダンスを指定します。インピーダンスを指定しない場合は、デフォルトの基準インピーダンス(50オーム)が使用されます。
  4. Active列のチェックボックスを選択して、そのポートを“給電源”として使用します(このチェックボックスを選択しない場合は、そのポートは単なる“受信”ポートとなります)。
    Note: たとえば、 Port1Port2が定義されている場合に、Port1のみをアクティブにすると、S11とS21のみが計算されます。
  5. (オプション)Export S-parameters to Touchstoneチェックボックスを選択して、Sパラメータを.snpファイルにエクスポートします。
    Sパラメータ設定ごとに、別個のTouchstoneファイルが作成されます。ファイル名の形式は<FEKO_base_filename>_<requestname>(k).snpであり、各項目の意味は次のとおりです:
    FEKO_base_filename
    モデルのファイル名
    requestname
    要求名
    n
    ポートの数
    k
    名前とポート数が同じである複数の要求の結果を区別するためのカウンター(整数)。
    Note:

    Fekoは、SパラメータをTouchstoneファイルにエクスポートする際に、Sパラメータの値をグローバル基準インピーダンスに正規化しません。これらの値は、各ポートで指定されたインピーダンスを参照します。

    CAUTION:
    Touchstone形式を使用する一部の業界ツールでは、多くの場合、すべての値が共通のインピーダンスを参照すると想定されています。単一の基準インピーダンスのみをサポートしている業界ツールで使用するためにSパラメータをエクスポートする際は、各ポートの基準インピーダンスを指定することで、正しい解釈が行われるようにしてください。

Sパラメータの計算時に、指定された基準インピーダンスは負荷としてポートに追加されます。これらの負荷は、Sパラメータの計算後も残ります。Sパラメータの計算が完了した後にこれらの負荷が除去される場合、行列計算全体とLU分解のステップがMoM解法について繰り返されます。これは一般に、解析において最も時間のかかるステップです。

  1. (オプション)Restore loads after calculationチェックボックスを選択して、Sパラメータの計算が完了した後に負荷を除去します。
  2. Label欄に、この要求の固有のラベルを追加します。
  3. CreateをクリックしてSパラメータの結果を要求し、ダイアログを閉じます。
Sパラメータ解析におけるポート番号は、Request S-parametersダイアログ上のポートリストに登場する順序に基づいてインデックス付けされています。選択されたポートのラベルに基づいた番号ではありません。
1 電気的横波(TE)
2 磁気的横波(TM)
3 電磁的横波(TEM)