Sパラメータ設定の追加
Sパラメータ設定を定義して、モデルに追加します。
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次のいずれかの方法で、Sパラメータ設定を追加します:
- RequestタブのConfigurationsグループで、
Multiport S-parameterアイコンをクリックします。
- 設定リストで、
をクリックします。right-click context menuから、Multiport S-parameterを選択します。
Figure 1. Request S-parametersダイアログ。 - RequestタブのConfigurationsグループで、
- Port列のドロップダウンリストから、ポートを選択します。
- Properties列で、次のように指定します:
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Active列のチェックボックスを選択して、そのポートを“給電源”として使用します(このチェックボックスを選択しない場合は、そのポートは単なる“受信”ポートとなります)。
Note: たとえば、 Port1 とPort2が定義されている場合に、Port1のみをアクティブにすると、S11とS21のみが計算されます。
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(オプション)Export S-parameters to Touchstoneチェックボックスを選択して、Sパラメータを.snpファイルにエクスポートします。
Sパラメータ設定ごとに、別個のTouchstoneファイルが作成されます。ファイル名の形式は<FEKO_base_filename>_<requestname>(k).snpであり、各項目の意味は次のとおりです:
- FEKO_base_filename
- モデルのファイル名
- requestname
- 要求名
- n
- ポートの数
- k
- 名前とポート数が同じである複数の要求の結果を区別するためのカウンター(整数)。
Note:Fekoは、SパラメータをTouchstoneファイルにエクスポートする際に、Sパラメータの値をグローバル基準インピーダンスに正規化しません。これらの値は、各ポートで指定されたインピーダンスを参照します。
CAUTION:Touchstone形式を使用する一部の業界ツールでは、多くの場合、すべての値が共通のインピーダンスを参照すると想定されています。単一の基準インピーダンスのみをサポートしている業界ツールで使用するためにSパラメータをエクスポートする際は、各ポートの基準インピーダンスを指定することで、正しい解釈が行われるようにしてください。
Sパラメータの計算時に、指定された基準インピーダンスは負荷としてポートに追加されます。これらの負荷は、Sパラメータの計算後も残ります。Sパラメータの計算が完了した後にこれらの負荷が除去される場合、行列計算全体とLU分解のステップがMoM解法について繰り返されます。これは一般に、解析において最も時間のかかるステップです。
- (オプション)Restore loads after calculationチェックボックスを選択して、Sパラメータの計算が完了した後に負荷を除去します。
- Label欄に、この要求の固有のラベルを追加します。
- CreateをクリックしてSパラメータの結果を要求し、ダイアログを閉じます。
1 電気的横波(TE)
2 磁気的横波(TM)
3 電磁的横波(TEM)