遠方界要求の詳細設定

詳細設定を使用して、界の計算で考慮に入れる電流、遠方界データのエクスポート、印加給電源からの放射寄与の無視、球モードの計算、および要素のアレイの遠方界の計算を指定します。

RequestタブのSolution Requestsグループで、 Far Fieldsアイコンをクリックします。詳細設定は、ScopeタブとAdvancedタブにあります。

界の計算で考慮に入れる電流の指定

Field calculation using all sources
このオプションでは、遠方界結果の計算時に、すべての構造上の電流が考慮されます。
Field calculation using only sources on elements with specified labels
このオプションでは、遠方界結果の計算時に、指定されたラベルの構造上の電流のみが考慮されます。

指向性または利得のエクスポート

この設定ではファイルに書き込まれる内容(指向性または利得のいずれか)を制御します。
Directivity
このオプションでは、選択した出力ファイル(.outおよび.ffeファイル)に指向性が書き込まれます。
Gain
このオプションでは、選択した出力ファイル(.outおよび.ffeファイル)に利得が書き込まれます。

遠方界データのエクスポート

Export fields to ASCII file (*.ffe)
このオプションでは、遠方界を.ffeファイルにエクスポートします。このファイルは、さらにポスト処理を行う場合、または球面座標の使用時に、放射パターン点給電源または受信アンテナの給電源パターンとして使用します。
Export fields to *.out file
このオプションでは、界を.outファイルにエクスポートします。
Only determine radiated far field power by integration
このオプションでは、遠方界と合計放射電力を計算しますが、遠方界の値は.bofまたは.out出力ファイルに書き込まれません。
Tip: このオプションは、個別の界の値が必要とされず、これを書き込むと出力ファイルが大きくなりすぎてしまう場合に使用します。遠方界の値は、POSTFEKOでの表示や、OPTFEKOでの最適化で使用できなくなります。

遠方界の補間

Calculate continuous far field data
このオプションでは、補間を使用してPOSTFEKOで遠方界データを表示します。


Figure 1. 3Dパターン遠方界要求を θ および φ = 13ポイントに設定した場合の結果(左側)と、 θ = 7および φ = 13ポイントに設定し、Calculate continuous far field dataオプションを選択した場合の結果(右側)。

印加給電源からの放射寄与の無視

Calculate only the scattered part of the field
このオプションでは、印加給電源(電気点給電源や磁気点給電源など)からの放射寄与と平面波給電源からの寄与を無視して、散乱界のみを生じさせます。
Note: デフォルト設定をお勧めします。

球モードのオプション

Calculate spherical expansion mode coefficients
このオプションでは、係数を計算して.sph(TICRA)ファイルにエクスポートします。
Note: Fekoでの放射電力を4に設定します。 π これは、 GRASPでの利得を正しくするためです。
Specify number of modes
このオプションでは、最大モードインデックスを指定できます。値が指定されていない場合、最大モードインデックスは自動計算されます。
Maximum mode index N
最大モードインデックスを指定します。
Export spherical expansion coefficients to ASCII file
このオプションでは、球体膨張モード係数をASCIIファイルにエクスポートします。

周期的境界条件のオプション

Calculate far field for an array of elements
このオプションでは、要素のアレイの遠方界を計算できます。