AcuSolve向けエクスポート

AcuSolve

AcuSolveは、Altair HyperWorksスイートに属するCFD汎用ソルバーです。他のCFDツールと異なり、AcuSolveは有限要素法に基づいています。このことから、他のFEA(有限要素解析)テクノロジーとAcuSolveを緊密にリンクすることにより、Flux同様に流体と構造との複雑な相互作用とマルチフィジックス問題を解析できます。

AcuSolve向けエクスポート

磁気-熱連成のニーズに応えるために、前章で取り上げたFluxとAcuSolveとの高機能な連成 / 連成シミュレーションが進んでいます。

現時点では、AcuSolveで読み取り可能なデータをFlux3Dからエクスポートできるようになっています。これまで連成シミュレーションで示したように、この目的はパワー密度(静的な値の計算または一定期間にわたる平均)をエクスポートすることにあります。AcuSolveでは、熱源を考慮した静的シミュレーションが実現しています。

このようなデータがNastranファイルでエクスポートされます。

制限事項と注意事項

このバージョンでは、以下の注意事項と制限事項を考慮する必要があります:

  • Fluxプロジェクトを3Dで作成する必要があります。
  • 計算とエクスポートはFluxメッシュを対象としています。エクスポートしたFluxデータはAcuSolveで補間されます。状況に応じてFluxメッシュを微細化する必要があります。

手順

Flux3Dデータのエクスポート手順は次のとおりです:

ステップ 動作
0 Flux磁気プロジェクトを構築して解析します。
1

磁気過渡シミュレーションの場合は、エクスポートする量を時間平均した“空間過渡計算”を作成します。

そのためのコマンドは次のメニューから使用できます:

Advanced→Spatial transient computation(min.、max.、average.など)

入力について以下を指定します:

  • “平均値を計算する”演算子
  • 計算対象の量
  • 計算対象期間
  • 計算ドメイン

出力について以下を指定します:

平均値を収めた空間量

2

次のメニューを使用してAcuSolve向けデータをエクスポートします:

Data exchange > Export quantity > Export spatial quantity and formula starting from different types of supports

入力について以下を指定します:

  • エクスポート対象のサポート: エクスポート対象のFlux領域を選択します。
  • エクスポートフォーマット:“.NAS AcuSolve file format”
  • ファイル名
  • 長さの単位、座標系、位置
  • 計算してエクスポートする量の式(Transient magneticでは作成済みの空間量を選択します)

出力について以下を指定します:

  • データファイル