演習2:Systems/Assemblyパネルからのシステムの追加

本演習では、Systems/Assemblyパネルを使ってMotionSolveグラフィカルユーザーインターフェースからシステムをインスタンス化する方法を説明します。

以下を行います:
  • 演習1:システム定義の作成と使用からの)二重振子モデルに別の振子リンクを追加し、図 1に示すような三重振子を作成します。
  • シミュレーションを実行し、アニメーションを確認します。


図 1. 三重振子


図 2. 三重振子のプロパティ一覧

MotionViewからのシステム定義の追加

このステップでは、MotionViewからシステム定義をモデルに追加する方法について学習します。

システム定義のモデルへの追加は、システム定義がファイルから読み出される点を除くと、別のエンティティの追加と同様です。
  1. 新規のMotionViewセッションを開始し、MBD モデリングウィンドウで、演習1:システム定義の作成と使用からの振子モデルを開きます。
  2. ProjectブラウザModelをクリックします。
  3. Systems/Assemblyパネルで、Import/Exportタブをクリックします。
  4. (ファイルブラウザ)をクリックし、先ほど作成したsys_pendu.mdlシステムを選択します。
  5. Importをクリックします。


    図 3.
  6. ダイアログ内のSelect a definitionの下で、sys_def_pendulumをクリックします。LabelをThird Pendulum System、Variableをsystem3と指定します。
  7. OKをクリックします。

アタッチメントの選択とポイントの更新

このステップでは、MotionViewのグラフィカルユーザーインターフェースを使って、モデル内のアタッチメントの選択とポイントの更新を行います。

  1. Projectブラウザで、新たに追加されたシステムを選択します。
    システムについてのAttachmentsタブで、*Attachments()行がシステム定義に追加されます。
  2. 3番目の振子のリンクを、振子システムの2番目のリンクに付加します。


    図 4.
  3. Attachmentsタブで、Attachmentボディ用のコレクターをダブルクリックします。
  4. ダイアログで、Second Pendulum System > Bodiesフォルダーを拡張し、Pendulum Bodyを選択します。続いて、OKをクリックします。
  5. Pivot Point用のコレクターをダブルクリックします。
  6. ダイアログで、フォルダーSecond Pendulum System > Pointsを拡張し、Pendulum CM ポイントを選択します。続いて、OKをクリックします。
    モデリングウィンドウで、3番目の振子システムが見えているはずです。
  7. 将来使用できるように、モデルをtriplependulum.mdlとして保存します。
  8. MotionSolveを実行し、結果を確認します。
    重要: 定義は独立していなくてはなりません。したがって、*DefineXXXブロックには別の*DefineXXXブロックが含まれていてはいけません。図 5の左側には、別の*Defineブロック内にある*Defineブロックが示されています。このような定義はネスト化された定義と呼ばれ、読み込み中にMotionViewでエラーとなる場合があります。図 5の右側は、定義の正しい置き方を示しています。
    図 5.
    演習1:システム定義の作成と使用では、既存のモデルMDLを修正する、つまり、*BeginMDL()*EndMDL()*DefineSystem()*EndDefine()で置き換えることでシステム定義をオーサリングしました。多くのケースでこの方法を適用できますが、*BeginMDLブロック内の既存の定義ブロックがネスト化してしまわないよう、特に気をつける必要があります。そのような定義ブロックは、互いに独立するようブロックの外に移動させなくてはなりません。