/MONVOL/GAS

ブロックフォーマットのキーワード 理想気体のモニター体積タイプを記述します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
/MONVOL/GAS/monvol_ID/unit_ID
monvol_title
surf_IDex I_equi                
Ascalet AscaleP AscaleS AscaleA AscaleD
γ μ Trelax Tini ρ i
Pext Pini Pmax Vinc Mini
Nvent                  
Nvent個のベントホール膜を定義(ベントホール膜あたり3行)
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
surf_IDv Avent     Ideleted        
Tvent Δ P d e f Δ t P d e f        
fct_IDt fct_IDP fct_IDA   Fscalet FscaleP FscaleA

定義

フィールド 内容 SI単位の例
monvol_ID モニター体積識別子

(整数、最大10桁)

 
unit_ID 単位識別子

(整数、最大10桁)

 
monvol_title モニター体積のタイトル

(文字、最大100文字)

 
surf_IDex 外部サーフェス識別子 1

(整数)

 
I_equi 熱力学的つり合いフラグ 3
= 0(デフォルト)
一定の体積を使用して、目的の体積を満たすうえで必要な質量を計算します。
=1
目的の体積を満たすうえで必要な質量を計算する際に、体積の増加によって一定の温度が得られると見なします。
=2
目的の体積を満たすうえで必要な質量を計算する際に、増加する体積を断熱プロセスで使用します(温度は高くなることがあります)。

(整数)

 
Ascalet 時間ベースの関数に対する横軸のスケールファクター

デフォルト = 1.0(実数)

[ s ]
AscaleP 圧力ベースの関数に対する横軸のスケールファクター

デフォルト = 1.0(実数)

[ Pa ]
AscaleS 面積ベースの関数に対する横軸のスケールファクター

デフォルト = 1.0(実数)

[ m 2 ]
AscaleA 角度ベースの関数に対する横軸のスケールファクター

デフォルト = 1.0(実数)

[ rad ]
AscaleD 距離ベースの関数に対する横軸のスケールファクター

デフォルト = 1.0(実数)

[ m ]
γ 比熱の比

(実数)

γ = C p C v

 
μ 体積粘性

デフォルト = 0.01(実数)

 
Trelax 緩和時間 10

(実数)

[ s ]
Tini 初期温度

デフォルト = 295K(実数)

[ K ]
ρ i モニター体積内部の初期質量密度。

(実数)

[ kg m 3 ]
Pext 外部圧力

(実数)

[ Pa ]
Pini 初期圧力

(実数)

[ Pa ]
Pmax 最大圧力 5

デフォルト = 1030(実数)

[ Pa ]
Vinc 非圧縮性体積

(実数)

[ m 3 ]

Mini 初期(気体)質量

(実数)

[ kg ]
Nvent ベントホールの数

(整数)

 
surf_IDv ベントホール領域サーフェス識別子 8

(整数)

 
Avent surf_IDv0の場合: ベントホール面積に対するスケールファクター

デフォルト = 1.0(実数)

 
surf_IDv0の場合: ベントホール面積

デフォルト = 0.0(実数)

[ m 2 ]
Ideleted surf_IDv0の場合

Ideleted = 0の場合: 排気についてサーフェスsurf_IDvの面積が考慮されます。

 
Ideleted = 1の場合: 排気についてサーフェスsurf_IDv内部にある削除要素の面積が考慮されます。

(整数)

Tvent 排気の開始時間

デフォルト = 0.0(実数)

[ s ]
Δ P d e f ベントホール膜を開口する圧力差 Δ P d e f = P d e f P e x t

(実数)

[ Pa ]
Δ t P d e f 圧力がPdefを超えてベントホール膜が開口するまでの最短時間

(実数)

[ s ]
fct_IDt 空隙率対時間関数識別子

(整数)

 
fct_IDP 空隙率対圧力関数識別子

(整数)

 
fct_IDA 空隙率対面積関数識別子

(整数)

 
Fscalet fct_IDtのスケールファクター。

デフォルト = 1.0(実数)

 
FscaleP fct_IDPのスケールファクター。

デフォルト = 1.0(実数)

 
FscaleA fct_IDAのスケールファクター。

デフォルト = 1.0(実数)

 

コメント

  1. surf_IDexは、/SURF/SEGではなく、3節点または4節点シェル要素(ボイド要素の場合もあります)に関連付けられたセグメントを使用して定義する必要があります。
  2. 体積は、閉じていて法線が外向きである必要があります。
  3. デフォルトでは、I_equi =0とすることで、気体で満たす体積が増加しないと見なします。体積が増加する場合は、圧力がPextに達しません。膨らむときに体積が増加する場合は、I_equi =1または2を使用し、初期温度と初期気体密度を定義します。
  4. 横軸のスケールファクターは、エアバッグ関数の横軸の単位を変換するために使用されます。たとえば:(1)
    F ( t ) = f t ( t Ascale t )
    ここでtは時間、 f t fct_IDtの関数です。(2)
    F ( P ) = f P ( P Ascale P )

    ここで P MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaerbd9wDYLwzYbItLDharqqtubsr 4rNCHbGeaGqiVu0Je9sqqrpepC0xbbL8F4rqqrFfpeea0xe9Lq=Jc9 vqaqpepm0xbbG8FasPYRqj0=yi0dXdbba9pGe9xq=JbbG8A8frFve9 Fve9Ff0dmeaabaqaciGacaGaaeqabaWaaeaaeaaakeaacaWGqbaaaa@3733@ は圧力、 f P fct_IDPの関数です。

  5. Pmaxに達すると、外部圧力にリセットされ、排気の効果はなくなります。
  6. T > Tventの場合、または Δ t P d e f よりも長い時間、圧力がPdefを超えた場合は、ベントホール膜は収縮します。
  7. vent_holes_surface = A vent A f A ( A A 0 ) f P ( P P ext )
    ここで、
    A
    サーフェスsurf_IDvの面積
    A0
    サーフェスsurf_IDの初期面積v
    f A
    fct_IDの関数A
    f P
    fct_IDの関数P

    関数 f P = fct_IDPを指定しなかった場合(識別子が0)、これらは1に等しいとみなされます。

    関数 f A fct_IDAを指定しなかった場合、 f A ( A A 0 ) = 1 であるとみなされます。

  8. surf_IDv0surf_IDvが定義されている)の場合、ベントホール面積は次のように計算されます:

    vent_holes_area = A vent A f A ( A A 0 ) f t ( t ) f P ( P P ext )

    surf_IDv = 0(surf_IDvが定義されていない)場合。

    vent_holes_area = A vent f t ( t ) f P ( P P ext )

    ここで、
    A
    サーフェスsurf_IDの面積v
    f A
    fct_IDの関数A
    f t
    fct_IDの関数t
    f P
    fct_IDの関数P

    関数 f t =fct_IDtおよび f P =fct_IDPを指定しなかった場合(識別子が0)、これらは1に等しいとみなされます。

    関数 f A =fct_IDAは次のようにみなされます:

    f A ( A ) = A これが指定されなかった場合

  9. タイヤのモデル化では、タイヤ内部の圧力を次のように計算します:(3)
    P t i r e = P i n i P e x t

    したがって、PextPiniを定義する必要があります。

  10. 圧力は、Pext(時間t=0)からPini(時間t=Trelax)まで線形に適用されます。