/THERM_STRESS/MAT
ブロックフォーマットのキーワード Radioss材料(シェルおよびソリッド)の熱膨張プロパティを追加するために使用します。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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/THERM_STRESS/MAT/mat_ID | |||||||||
fct_IDT | Fscaley |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
|
fct_IDT | 温度関数として瞬間線熱膨張係数を定義するための関数識別子 (整数) |
|
Fscaley | 熱膨張係数関数の縦軸スケールファクター デフォルト = 1.0(実数) |
要素の適合性–パート 1
2Dソリッド | 8節点3次元ソリッド | 20節点3次元ソリッド | 4節点テトラ | 10節点テトラ | 8節点厚肉シェル | 16節点厚肉シェル |
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✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
✓ = yes
空白 = なし
要素の適合性–パート 2
シェル | トラス | ビーム |
---|---|---|
4節点シェル:Belytshko-TsaiおよびQEPH要素専用 (Ishell =1、2、3、4と24)3節点シェル: 標準の三角形のみ(Ish3n =1、2) |
✓ |
✓ = yes
空白 = なし
例(熱)
#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 1. MATERIALS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/1
unit for mat
Mg mm s
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/MAT/PLAS_JOHNS/1/1
Steel
# RHO_I
7.8E-9 0
# E Nu
210000 .3
# a b n EPS_p_max SIG_max0
270 450 .6 0 0
# c EPS_DOT_0 ICC Fsmooth F_cut Chard
0 0 0 0 0 0
# m T_melt rhoC_p T_r
0 0 0 0
/HEAT/MAT/1/1
# T0 RHO0_CP AS BS IFORM
273 3.588 19.0 0 1
# Blank card
/THERM_STRESS/MAT/1/1
# func_IDT Fscale_y
1003 0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 2. FUNCTIONS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/FUNCT/1003
linear expansion coefficient funtion of temperature
# X Y
273 1.2E-5
800 1.2E-5
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#enddata
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
コメント
- /THERM_STRESS/MATオプションは、温度材料と共に使用します。このオプションは、ALEアプリケーション(/ALE, /EULER)と適合性を有しません。ALE温度材料とLagrange温度材料間の熱連成はありません。 /HEAT/MAT は、熱解析と温度変化計算のために定義する必要があります。
- シェルの場合、このオプションはすべての材料則で使用できます。
- ソリッドの場合、このオプションは材料則1~28、および36、42、44、45、46、47、48、49、50、56、60、62、65、66、68、69、72、74、79、81、82、88、92、103、106の材料則で使用できます。
- このオプションは陰解法解析では利用できません。
- 熱膨脹によって、次の式で定義される熱ひずみが発生します:
(1) ここで、αは等方性熱膨張係数です。
は、現在時刻と基準の間の温度勾配または温度増分です。
全ひずみは、その後の機械効果と熱効果の合計と見なされます:(2) この温度変化によって応力が生じます。熱応力はフックの法則に基づいて計算されます。(3) ここで、Hは弾性マトリックスです。
熱膨脹の過剰制約を回避するために、熱荷重に関する問題に特に注意して境界条件を定義することが重要です。制約された熱膨脹は大きな応力を発生させる可能性があり、それにより、結果的にモデルの全エネルギーを同等に増大させるひずみエネルギーが生じます。