ジョブのサブミット

解析の実行ツールを使用して、解析を設定して実行します。

解析用のジョブをサブミットする前にモデル設定を完了しておく必要があります。目的のプロジェクト名でモデルを新しいフォルダに保存します。Run Optionsのユーザープリファレンスに基づいて、このフォルダで解析が実行されます。

  1. Runグループの解析ツールのをクリックします。
  2. 解析パラメータダイアログで、画面の指示に従ってパラメータを定義します。
  3. 実行をクリックしてジョブをサブミットします。
    実行状況が表示されます。
  4. エクスポートをクリックして前処理を完了します。
    ソルバーのデータデッキが生成されるとプロセスが停止します。

解析パラメータ設定

プロジェクト名
ここで指定した名前を接頭辞としたデータデックが作成されます。モデルが保存されたのと同じフォルダに書き出されます。特殊文字の使用を避け、この名前を使用してファイルが作成されます。
ラム速度
ラム速度。パンチ(ラムまたはダミーブロックとも呼ばれる)の速度です。
ビレット予熱
非定常解析実行の場合は解析の初期条件として使用され、定常解析の場合は初期推測として使用されます。
温度
加工対象物とダイスの接触面での熱伝達条件の指定に使用されます。
コンテナ温度
コンテナーとビレットの接触面での熱伝達条件の指定に使用されます。
合金
押出に使用される合金。加工対象物の材料とビレットは、この材料で作成されます。
ベアリングの最適化
ベアリング最適化をシミュレーションに含めるには、このボックスを選択します。最適化最大繰り返し数最適化トレランスを指定して、スピードと精度を制御します。

最適化の詳細は、実行フォルダー内のbearing-optimization-filesフォルダーにあるOptBearingStatistics.csvファイル、および.outファイルのBearing Correctionセクションにあります。

ベアリング参照サーフェスの使用
ベアリング参照サーフェスを含めるには、このボックスを選択します。最大チョーク角度を指定して、参照サーフェスにより決定された最大チョーク角度を設定します。
メッシュサイズ
中を推奨します。モデルに細かいフィーチャーが多数ある場合は、細かいを選択することをお勧めします。単純なモデルの場合は、粗いオプションを使用できます。既存のメッシュから開始するには、既存をクリックし、メッシュファイルを選択します。パートごとにメッシュサイズを指定するには、ユーザー定義をクリックし、メッシュサイズタブをクリックして、デフォルトのメッシュサイズを調整します。
Extrusion Type
直接。 ダミーブロックはラム速度で移動します。
間接。ダミーブロックとコンテナーの両方がラム速度で移動します。
解析タイプ
Steady State。デフォルト値。
非定常。 ビレットが表面を伴って作成される際に自動的に選択されます。一般的な非定常解析では、定常解析の計算時間の約5倍の時間がかかります。用途としては、チャージ溶接、後端部の欠陥、テーパー加熱、開始ビレット、全サイクル、マルチサイクルなどの解析があります。
連成解析
No 連成解析を実行しない場合ははNoを選択します。
Solver OptiStructソルバーを選択します。
Tool Analysis 弾性または断塑性を選択します。
Note: 弾塑性を選択すると、Inspire Extrudeは自動的に2ステップのツールたわみ解析を実行します。押し出しシミュレーションで圧力が指定した収束トレランスに到達すると、ソルバーは加工対象物とツール間の接触サーフェス上での荷重を書き込みます。OptiStructではこれらの荷重を使用して、ツール応力解析を実行し、ツールたわみを計算します。ツールの弾性係数は温度によって大きく異なります。これを考慮するため連成解析が強化され、応力解析を実行する前に、熱伝達ステップのサブケースを実行するようになりました。これを行うため、ソルバーは圧力に加え、ツールの接触サーフェス上の温度を書き込みます。これによって、応力解析の精度が向上します。
詳細パラメータ
高速で適度に正確な解析を行うには、非線形反復トレランスを0.005、あるいは0.01に上げます。定常解析の場合は、デフォルト値を使用することで、より正確な結果が得られます。
その他の詳細パラメータは、ファイルAdditionalParameters.txtを使用して更新できます。このファイルをプロジェクトフォルダに配置します。フォーマットは次のとおりです:

AppendTcl <parameter_name> value

Sample AdditionalParameter.txt



MaxNonlinearIters。時間ステップごとの最大反復数。Nonlinear Iteration Toleranceで設定された収束基準が満たされると、非線形反復ループは停止します。解析が収束しない場合は、この最大値に達するとループは停止します。デフォルトの値は25です。
NonlinIterTolerance。非線形反復のトレランス。デフォルトの値は0.001です。この値によって、非線形反復の収束基準が定義されます。
MaxOptimizationIterations。ベアリングの最適化解析の最大反復回数。
Optimization Tolerance。ベアリングの最適化のトレランス。

既存のメッシュからの開始

  1. メッシュサイズオプションの下の既存をクリックします。
  2. メッシュファイルのパスを入力するか、これを参照します。
    Note:

    サポートされているデータフォーマット:

    *.grf、*.bdf、および*.fem

    仕様:

    1. メッシュの長さ単位はユーザー単位と同じにします。
    2. メッシュされるパートの名前はソリッドのパート名と同じとし、オプションで末尾に“3D”を追加します。例えばソリッドのパート名がDiePlateの場合、メッシュされるパートの名前はDiePlate3DまたはDiePlateとなります。
    3. PortholesまたはWeldChamberの場合、メッシュされるパートの名前にはさらに次のような選択肢があります:
      ソリッドのパート名 メッシュされるパートの名前
      Portholes Portholes3D、Portholes_WC3D
      WeldChamber WeldChamber3D、WC3D、WeldChamber、WC
    4. 中空ダイスでは、PortholesとWeldChamberの両方が存在する場合、メッシュを別々のコンポーネントに含める必要があります。

  3. 実行をクリックしてジョブを開始します。