ソルバーデックのエクスポート

ソルバー入力ファイルをエクスポートします。

HyperWorksは、有限要素ソルバー用の解析入力デックを作成するのにテンプレートを使用します。既存のテンプレートを修正して必要な機能をサポートしたり、新しいテンプレートを作成して新たな解析コードをサポートすることができます。HyperWorksテンプレートは、モデルのサマリー作成および解析計算の実行に使用されます。また、テンプレートを使用して、複雑な編集やデータ操作のタスクを行うこともできます。

Media(*.bif) は、LS-DYNAユーザープロファイルの節点、要素(質量、ビーム、Tria3、Quad4、Tetra4、Tetra10 、Penta6,Penta15、Hex8、Hex20)、セット(節点、要素)をサポートします。

ソルバーエンティティのエクスポート

選択したエンティティとその参照をソルバーファイルに直接エクスポートします。

制約事項: OptiStructRadiossAbaqusLS-DYNANastranおよびPAM-CRASHで使用できます。
ModelブラウザSolverブラウザ、またはエンティティビュー内のソルバーエンティティを右クリックし、コンテキストメニューからExport Solver Deckを選択します。

エンティティエクスポート動作

エンティティがどのようにHyperWorksにエクスポートされるかの概要です。

フリー節点

  • 要素に関連付けされている節点は常にエクスポートされます。要素のエクスポートは、その要素が属するコンポーネント / グループのエクスポート状態によってコントロールされます。
  • 従属節点に含まれる節点は常にエクスポートされます。座標系のエクスポートは、その座標系が属する座標系コレクターのエクスポート状態によってコントロールされます。
  • 節点依存ベクトルに付属する節点は常にエクスポートされます。ベクトルのエクスポートは、そのベクトルが属するベクトルコレクターのエクスポート状態によってコントロールされます。
  • 剛体壁のベース節点に属する節点は常にエクスポートされます。剛体壁のエクスポートは、その剛体壁が属するグループのエクスポート状態によってコントロールされます。
  • エクスポートされるエンティティのカードイメージ上の節点は、それらのエンティティとともにエクスポートされます。エンティティのエクスポートは、そのエンティティ(すべてのエンティティ)のエクスポート状態によって制御されます。
  • 仮の節点は常にエクスポートされます。
  • 空でないカードイメージの節点(例:SPOINT)は常にエクスポートされます。

アセンブリ

  • Do Not Export: アセンブリコメントはエクスポートされません。アセンブリ内に定義されたコンポーネントがDo Not Exportに設定されている場合、これらのコンポーネントはエクスポートされません。同じコンポーネントが、異なるエクスポート状態を持つ複数のアセンブリに参照されている場合、各コンポーネントのエクスポート状態を確認し、最終的なエクスポート状態を指定する必要があります。
  • Export: アセンブリコメントはエクスポートされます。Do Not ExportからExportに変更された場合、複数アセンブリ内にコンポーネントが属していも、そのアセンブリ内に定義されたすべてのコンポーネントセットはエクスポートされます。

コンポーネント

  • Do Not Export: コンポーネント内のコンポーネントコメント、コンポーネント定義、節点(下記参照)、要素、コネクター、コメント、ポイント、ライン、サーフェス、ソリッドはエクスポートされません。
  • コンポーネント内の節点には2つのタイプがあります:内部節点と境界節点。内部節点は、そのほかのコンポーネントと共有されません。境界節点は、そのほかのコンポーネントと共有されます。内部節点は、それらのコンポーネントのエクスポートステータスにのみ基づいてエクスポートされます。境界節点の場合、属するコンポーネントすべてがエクスポートしない設定になっている場合、エクスポートされません。つまり、コンポーネントのうちいずれかが”エクスポートする”設定になっている場合は、境界節点はエクスポートされます。
  • Export: コンポーネント内のコンポーネントコメント、コンポーネント定義、節点(内部および境界)、要素、コネクター、コメント、ポイント、ライン、サーフェス、ソリッドはエクスポートされます。

荷重コレクター

  • Do Not Export: LoadCollectorコメント、荷重、またはLoadCollector内の式はエクスポートされません。
  • Export: LoadCollectorコメント、荷重 / 式に関連する節点 / 要素、荷重、LoadCollector内の式はエクスポートされます。

座標系コレクター

  • Do Not Export: SystemCollector コメント、SystemCollector内の座標系はエクスポートされません。
  • Export: SystemCollector コメント、座標系に関連する節点、SystemCollector 内の座標系はエクスポートされます。

ベクトルコレクター

  • Do Not Export: ベクトルコレクターコメント、ベクトルコレクター内のベクトルはエクスポートされません。
  • Export: ベクトルコレクターコメント、ベクトルに関連する節点、、ベクトルコレクター内のベクトル定義はエクスポートされます。

ビーム断面コレクター

  • Do Not Export: BeamSectionコレクターコメント、BeamSectionコレクター内のBeamSectionコメントはエクスポートされません。
  • Export: BeamSectionコレクターコメント、BeamSectionコレクター内のBeamSectionコメントはエクスポートされます。

マルチボディ

  • Do Not Export: マルチボディコレクター内のマルチボディコメント、Ellipsoids、MultibodyPlanes、MultibodyJointsはエクスポートされません。
  • Export: マルチボディコメント、Ellipsoids/MultibodyPlanes/MultibodyJointsに関連する節点、マルチボディコレクター内のEllipsoids、MultibodyPlanes、 MultibodyJointsはエクスポートされます。

荷重ステップ

  • Do Not Export: LoadStepコメント、LoadStepのLoadStep定義はエクスポートされません。
  • Export: LoadStepコメント、LoadStepのLoadStep定義はエクスポートされます。LoadStepエクスポート状態は、LoadCollector、OutputBlocks、LoadStepに関連するグループのエクスポート動作には影響しません。

出力ブロック

  • Do Not Export: OutputBlockコメント、OutputBlockのOutputBlock定義はエクスポートされません。
  • Export: OutputBlockコメント、OutputBlockのOutputBlock定義はエクスポートされます。

カード

  • Do Not Export: カードコメント、カード のカード 定義はエクスポートされません。これは、Cardパネルの”Disable”と同じです。
  • Export: カードコメント、カード のカード 定義はエクスポートされます。

プロパティ

  • Do Not Export: プロパティコメント、プロパティのプロパティ定義はエクスポートされません。
  • Export: プロパティコメント、プロパティのプロパティ定義はエクスポートされます。

材料

  • Do Not Export: 材料コメント、材料 の材料定義はエクスポートされません。
  • Export: 材料コメント、材料 の材料定義はエクスポートされます。

セット

  • Do Not Export: セットコメント、セットのセット定義はエクスポートされません。
  • Export: セットコメント、セットのセット定義はエクスポートされます。

ブロック

  • Do Not Export: ブロックコメント、ブロックのブロック定義はエクスポートされません。
  • Export: ブロックコメント、ブロックのブロック定義はエクスポートされます。

タグ

  • Do Not Export: タグコメント、タグのタグ定義はエクスポートされません。
  • Export: タグコメント、タグのタグ定義はエクスポートされます。

タイトル

  • Do Not Export: タイトルコメント、タイトルのタイトル定義はエクスポートされません。
  • Export: タイトルコメント、タイトルのタイトル定義はエクスポートされます。

プロット

  • Do Not Export: プロットコメント、プロット定義、カーブコメント、プロットで使用されているカーブ定義はエクスポートされません。
  • Export: プロットコメント、プロット定義、カーブコメント、プロットで使用されているカーブ定義はエクスポートされます。

接触面

  • Do Not Export: ContactSurfaceコメント、ContactSurfaceのContactSurface定義はエクスポートされません。
  • Export: ContactSurfaceに属するコメントと節点 / 要素、ContactSurfaceのContactSurface定義はエクスポートされます。

グループ

  • Do Not Export: グループコメント、グループのグループ定義はエクスポートされません。
  • Export: グループコメント、グループに属する節点 / 要素、グループのグループ定義はエクスポートされます。

センサー

  • Do Not Export: センサーコメント、センサーのセンサー定義はエクスポートされません。
  • Export: センサーコメント、センサーのセンサー定義はエクスポートされます。

コントロールボリューム

  • Do Not Export: ControlVolumeコメント、ControlVolumeのControlVolume定義はエクスポートされません。
  • Export: ControlVolumeコメント、ControlVolumeのControlVolume定義はエクスポートされます。

要素

  • コンポーネントコレクターのエクスポート状態によってコントロールされます。

コネクター

  • コンポーネントコレクターのエクスポート状態によってコントロールされます。

荷重

  • 荷重コレクターのエクスポート状態によってコントロールされます。

方程式

  • 荷重コレクターのエクスポートステータスによってコントロールされます。

システム

  • 座標系コレクターのエクスポート状態によってコントロールされます。

ベクトル

  • ベクトルコレクターのエクスポート状態によってコントロールされます。

ポイント

  • コンポーネントコレクターのエクスポートステータスによってコントロールされます。

ライン

  • コンポーネントコレクターのエクスポートステータスによってコントロールされます。

サーフェス

  • コンポーネントコレクターのエクスポート状態によってコントロールされます。

ソリッド

  • コンポーネントコレクターのエクスポートステータスによってコントロールされます。

ビーム断面

  • ビーム断面コレクターのエクスポート状態によってコントロールされます。

エリプソイド

  • マルチボディコレクターのエクスポートステータスによってコントロールされます。

マルチボディプレーン

  • マルチボディコレクターのエクスポートステータスによってコントロールされます。

マルチボディジョイント

  • マルチボディコレクターのエクスポート状態によってコントロールされます。

HyperViewソルバーデックのエクスポート

変形形状をAbaqus、DynaKey、OptiStruct/NastranまたはSTLモデルとしてエクスポートします。

これらのファイルは、HyperMesh等のプリプロセッサやCADツールに読み出して、変形形状をビューすることが可能です。
注: スケーリングされていない座標値のみがエクスポートされます。スケーリングされている座標値が必要な場合は、HyperViewLinear Superpositionユーティリティを使用してサブケースを作成し、次にこのユーティリティを使ってソルバーデックを(スケーリングされた座標値と共に)エクスポートします。シミュレーションリストから合成荷重ステップを作成するには、Derived Load Casesをご参照ください。
  1. メニューバーからFile > Export > Solver Deckを選択します。
    Export Deformed Shapeダイアログが開きます。
  2. Select formatに、ファイルタイプを選択します。
  3. File name欄には、ファイルの名称と場所を指定します。
  4. OKをクリックします。
  5. 開いたHyperViewダイアログでは:
    • ソルバーデックのエクスポートを続けるには、Yesをクリックします。
    • スケーリングされている座標値が必要な場合はNoをクリックし、ソルバーデックのエクスポートを停止する必要があります。