ADAMS *.admファイルの読み込み

MotionViewでは、ADAMS .admモデルをインポートして、MDLモデルに変換できます。ADAMSモデルに存在するステートメントのうち、同等のMDL要素が存在しないものは、そのパラメトリック表示があれば、それがTemplexテンプレートに保持されます。ADAMSモデルから作成したMDLモデルは階層構造を持たないため、“フラット”なモデルです。このMDLモデルでは、元のADAMSモデルにあるエンティティごとにMDLエンティティが作成されるため、一般的なMDLモデルよりも多くのマーカーとポイントがデフォルトで存在します。

元のADAMSモデルに存在する内容によっては、手動による操作が必要になることもあります。ADAMSモデルにユーザーサブルーチンの呼び出しがある場合、そのユーザーサブルーチンに渡されるパラメータを手動で解決する必要があります。これは、MDLモデルでエンティティの番号が割り当て直されるからです。同様に、別のソルバーにモデルをエクスポートしたい場合は、そのターゲットソルバー用にTemplexテンプレートを作成しなくてはなりません。これは、特にトポロジーステートメントがTemplexテンプレート内に保管されている場合には、注意を要します。サポートされていないステートメントを格納するために使用するTemplexテンプレートタイプはADAMSタイプに設定されます。

ADAMSモデルを読み込む際、MDL標準のインクルード文を追加することを指定できます。このオプションを選択すると、std_incファイルに記述された定義は、メモリにあるMDLモデルに自動的に追加されます。ADAMSモデルには単位と重力の設定が存在するので、デフォルトでは、これらの標準のインクルード文は追加されません。単位はMDLの単位セットに、重力はTemplexテンプレートに読み込まれます。標準のインクルード文を追加すると、ADAMSモデルをエクスポートするときに、単位と重力が重複する可能性があります。

注: Embed standard includeオプションを選択せずにモデルをMotionViewで保存し、Load standard includeオプションを指定せずにそれを読み込むと、定義が存在しない値を設定する操作になることから警告が表示されます。