断面の計測とパスのプロット

計測(メジャー)は、断面の節点について定義でき、断面の変形の詳しい解析を可能にします。

断面の計測値の典型的な適用例は、断面上の節点間の距離や位置のプロットです(下の図に示すような貫入の測定)。車両Bピラー断面の向かい合う辺の間の距離を測ると、乗員の居住空間に構造がどれだけ貫入しているかが分かります。断面の計測は、メッシュの節点のみを考慮することでは不可能であり得る、2辺を隔てる最小距離の特定に役立ちます。



図 1.

また、位置をベースとした断面の節点の計測に加え、切断面上のnode pathとクロスプロッティング節点X、YまたはZの位置(またはそれらの間の距離)を定義することで、断面もしくは連続するセグメントの任意の部分をグラフ化することが可能です。

結果として得られる断面に沿った変化は、断面に沿った節点パスを定義することによっても考察できます。これは、ユーザーに固有の断面上のパスに沿った結果の変化をエンジニアが評価する際に役立ちます。スタンピングについてはしばしば、実験データに対してシミュレーションを検証する必要があります。実験データを得るための一般的な方法の1つとして、スタンピングされたパートを2つにカットし、断面の長さ方向の厚みを測定する方法があります。そのようなデータとFEA結果との比較を可能にするには、FEAモデルの断面に沿ってパスを定義し、選択したFEAの結果タイプを下の図に示すようにプロットできる必要があります。


図 2.

断面上の節点には、Notesパネルからアクセスして、断面に文字ベースの注釈を加えることも可能です。

切断面の節点の制約

  • 切断面の節点は、MeasureおよびNotesパネルでのみ使用可能であり、HyperView内の他の場所(Quick QueryモードQueryパネルなど)では使用できません。
  • 節点を受け入れるすべてのメジャータイプ(Node pathを除く)では、通常のモデルの節点からの選択に加え、切断面の組み合わせを使用できます。所与の節点パスでは、始点と終点はいずれもモデルの節点また断面節点でなければなりませんが、それら両方であってはいけません。
  • 断面上に定義されたパスの始点と終点は、同じ断面上になければなりません(パスのアルゴリズムが、断面の初期選択に基づいて検索を行うため)。同じ断面上の始点 / 終点の要件が守られている限り、複数の断面上に複数のパスを定義することができます。
  • モデルのみからの通常の節点では、MeasureパネルのMulti-selectオプションがサポートされます。断面節点の選択はできません。
  • Apply Style は、断面節点について定義された注釈と計測値には使用できません。通常の節点と断面節点の両方に定義された注釈および / または計測値の設定を1つのモデルから別のモデルに適用すると、通常の節点への注釈および / または計測値のみが適用され、断面節点への定義は無視されます。
  • Report Templatesは、断面節点について定義された注釈と計測値に関してはサポートされません。
  • 断面に定義された計測値を有するモデルを1つのモデルから別の位置にコピーすると、次のように機能します:
    • 断面の表示がオンとなっていてソースウィンドウで見えるようになっていれば、断面節点のパスは宛先のウィンドウにコピーされます。
    • その他の計測値はすべて、ソースウィンドウから宛先のウィンドウにコピーされます。
  • セッションは、断面パスの作成と同じタイムステップで保存(またはH3Dにエクスポート)される必要があります。保存 / エクスポートの前にタイムステップが変更されると、節点パスは再作成されません。