3Dイメージプレーンのフィルタリング

Filterサブタブでは、相関または表示の目的のニーズに合うよう、イメージの処理や元のメディアの修正を行うことができます。特定の色をフィルターで除外でき、適切なフィルターや画素マッピングアルゴリズムを適用してメディアを強調することが可能です。
  1. 3D Image Planeパネルで、Filterサブタブをクリックします。
  2. Typeドロップダウンメニューから、アクティブにするフィルターのタイプを選択します。
    オプション 説明
    None フィルターオプションはイメージプレーンに適用されません。
    Edge “エッジ”(またはイメージ内での色 / コントラストの鋭い変化)を探すことにより、静止画 / 動画を処理します。フィルターは、エッジが検知されたアウトラインで元のグラフィックを置き換えます。このフィルターには3つのモードが用意されています。
    注: エッジ検知フィルターには色が必要です。エッジが検知されアウトラインと置き換えられる際、フィルターによって描かれる新しいアウトラインの色をカラーボックスが指定します。
    ColorAlpha Mode、Color、およびTolerance(オプション)欄を使って指定された条件に合致するイメージからすべての画素を削除します。このオプションは特に、無地の背景を持つイメージを取り、HyperViewで描く際に背景を透明にして、背景のコンテンツのみを見えるよう残します。このフィルターには3つのモードが用意されています。
    注: カラーボックスは、透明にできるようにイメージ内で探すべき背景色を指定します。
  3. 置き換えまたは削除する色(または色の範囲)をModeドロップダウンメニューから選択します。
    これは、イメージが微妙な影や同じ色から成る背景を含んでいる際に特に役立ちます。
    注: フィルタータイプのオプションが選択されていない場合、このオプションは使用できません(グレイアウトとなっています)。
    Edgeフィルタータイプが選択されている場合、下記のオプションで、どのエッジ検知アルゴリズムが使用されるべきかを選択できます:
    オプション 説明
    Prewitt 各画素用の局所エッジ方向を見つけるために、畳み込みカーネルのセットの最大応答を計算します。
    Laplacian イメージの明度の二次導関数のゼロ交差を求めることにより、イメージのエッジポイントを検知できます。二次導関数の計算は、ノイズに非常に敏感です。
    Sobel 各ポイントにおけるイメージの明度の勾配を計算し、明から暗への最大の増加の方向およびその方向の増加率を与えます。結果は、そのポイントにおいてイメージがどれだけ“急激に”または“スムーズに”変化するか、すなわち、イメージのその部分がどれだけエッジを表すか、そのエッジがどの方向を向いているかを示します。
    ヒント: 各アルゴリズムはそれぞれ違ったふうに動作するため、ユーザーは、どれが最良の結果を生み出すか、試してみる必要があります。
    ColorAlpha Typeフィルタータイプが選択されている場合、下記のオプションで、削除すべき色の範囲を選択することができます:
    オプション 説明
    Equal 指定した色と完全に一致する部分を求めます。また、このオプションでは、検索のトレランス(許容値)を(Toleranceスライダーバーを使って)指定することが可能です。許容値は、3つのRGBカラー値のそれぞれによって掛けられます。フィルターは、各コンポーネントの値が、掛けられたトレランス結果をターゲットカラーに足した、もしくは差し引いた範囲内である色とマッチングします。例えば、灰色(RGB 80, 80, 80)が選択され、トレランスが10に設定されている場合、R、G、Bの値がそれぞれ72より大きく88より小さい色をすべて、フィルターが探して削除します。
    LesserThan 指定した色よりも暗い色をすべて、イメージプレーンから削除します。例えば、灰色が選択されている場合、RGB 80, 80, 80より小さい値は削除されます。
    GreaterThan 指定した色よりも明るい色をすべて、イメージプレーンから削除します。例えば、灰色が選択されている場合、RGB 80, 80, 80より大きい値は削除されます。
  4. Colorボックスをクリックし、新しい色を選んで、選択された色と明度より小さい、大きい、または同等の色をフィルタリングします。
    ヒント: Edge/Mode/Colorオプションは、解析モデルを断面付きで見る際にメディアを強調するために特に役立ちます。イメージのフィルタリングオプションは、3次元イメージプレーンの場合、動画が投影される箇所に近いモデル空間にプレーンを置くことができるため、より一層役立ちます。節断面が適用される場合、またはモデルのエッジが表示されている場合、エッジのフィルタリングは、メディアから内部の詳細をすべて除去し、シミュレーション結果のアウトラインと一致させます。
  5. Pixel mappingドロップダウンメニューから、使用するミップマップモードを選択します。
    HyperViewはミップマップの使用を取り入れ、イメージプレーン内のイメージをスケーリングします。イメージプレーンがレンダリングされる際、通常、オリジナルとは同じサイズ(画素数)ではありません。そのため、スクリーンにレンダリングされる前に、イメージをスケールアップまたはスケールダウンする必要があります。ミップマップモードを指定することにより、イメージのスケーリングをどのように行うかを決定します。
    オプション 説明
    None Linear Interpolationのみを使用
    Nearest1 MipMapsとLinear Interpolationを使用
    Nearest2 MipMapsとLinear Interpolationを使用
    Linear1 MipMapsと最も近い画素数を使用
    Linear2 MipMapsと最も近い画素数を使用
    注: Mipmapsは、イメージをより鮮明にレンダリングするために使用できますが、ColorAlphaフィルターなど、一部のフィルターの妨げとなる場合があります。