Streamlines

Streamlinesツールにより、利用可能な節点または要素ベクトル場(特に速度場)を使って、ストリームラインを作成します。

ストリームラインは、それに従って移動する粒子共にアニメーション表示できます。速度場は、RadiossHyperXtrude、Moldflowなどのソルバーによって、H3Dファイルに直接書き込まれます。速度場およびその他のスカラーおよびベクトルデータは、ほとんどのCFDソルバーによってEnSightフォーマットで保存されます(詳細については、"FluentでのEnSightファイルの保存"をご参照ください)。

HyperViewはEnSightファイルのダイレクトリーダーを有しているため、実務上の大規模なCFD結果のポスト処理が可能です。EnSightリーダーは、アニメーション表示が可能なデータセット内に存在する粒子(例えば、流れ内のダスト粒子のモデリング)、メッシュの変形を含む非定常データ(例えば、スライディングメッシュとALE)をサポートするよう強化されています。EnSightファイルタイプ(*.encas*.case)は、Load Model FileまたはLoad Results File選択ダイアログ内にあるFiles of typeドロップダウンメニューで使用できます。また、SC/Tetraやその他のCFDソルバー(例えばAcuSolve、Fluentなど)によって生成されたEnsightファイルも、Reader Optionsダイアログ内のドロップダウンメニューからAutoオプションを選択することによって、HyperViewに読み込むことが可能です。SC/Tetraファイルのみを読み込むために、単独のSC/Tetra Ensight filesオプションも用意されています(詳細については、CFD Ensight Reader のトピックをご参照ください)。

Createツールで、Create > CFDを選択します。



図 1. Streamlinesパネル
パネルの一番左側は、Rakesリストとなっています。Streamlinesのステータスもこのリストに示されます。ストリームラインがレーキから作成された場合、StreamlinesステータスはN/AからAvailableに変わります。レーキ / ストリームラインは、リストに追加、またはリストから削除することが可能です。チェックボックスでは、ストリームラインをアクティブ化 / 非アクティブ化できます。リストのヘディングのいずれかをクリックすることで、Rakesリスト内のアイテムをソート(並び替え)することも可能です。さらに、リスト内のアイテムについて、キーボードショートカットとコンテキストメニューが使用可能です。
ヒント: レーキ/ストリームライン(レーキのアウトラインを含む)の可視性、色、透明度をコントロールすることができるオプション群がResultsブラウザに用意されています。
注: StreamlinesタブとTracersタブは、Rakesリスト内にアイテムが存在する場合にのみ表示されます。

FluentでのEnSightファイルの保存

  • Fluent 6.*の場合: File/Export…を選択し、File TypeにEnSight Case Goldを選んだ後、HyperViewでエクスポート/ポスト処理を行いたい関数(例えばStatic PressureとTotal Pressure)を選択し、デフォルトのオプションはNodeおよびBinaryに設定されたままで、WriteをクリックしてEnSightファイルのセットをエクスポートします。
  • Fluent 12.*の場合: File/Export/Solution Data…を選択し、File TypeにEnSight Case Goldを選んだ後、HyperViewでエクスポート/ポスト処理を行いたいQuantities(例えばStatic PressureとTotal Pressure)を選択し、デフォルトのオプションはNodeおよびBinaryに設定されたままで、WriteをクリックしてEnSightファイルのセットをエクスポートします。
    重要: デフォルトで、Fluentはボリュームと境界グループ/コンポーネントを保存します。したがって、Interior Zonesを選択する必要はありません。Fluentでは、内部ゾーンはボリュームゾーンを参照しませんが、代わりに、セルの各ペア間の全てのフェイス(3次元)を参照します。それらはソリューションプロセスのためにFluentにより使用されるため、ユーザーがそれらを必要とする場合はほとんどなく、ポスト処理にも必要にはなりません(それらの数が多過ぎ、ポスト処理タスクを著しく遅くしてしまうため)。