Nastran XDB結果リーダー

Nastran XDB結果リーダーは、Load ModelパネルのReader Optionsダイアログを使用してカスタマイズできます。

Reader Optionsダイアログでは、バックグラウンドで一部の環境変数が作成されます。このような変数がすでに設定されている場合は、ダイアログを開いたときにその変数が読み取られます。


図 1.

サポートされるオプション

Extrapolate or Interpolate element results for unavailable output
要求した出力によっては、Nastran XDBファイルに重心結果またはコーナー結果のみが記述される場合があります。そのため、重心結果のみが存在する場合はコーナー結果を確認できず、コーナー結果のみが存在する場合は重心結果を確認できません。
このオプションを使用すれば、重心結果のみが存在する場合でも、HyperViewで外挿によってコーナー結果が得られます(現在のところ、重心値がコーナー節点にスナップされるだけです)。
また、コーナー結果のみが存在する場合でも、内挿によって重心結果が得られます(内挿では、簡易な線形平均化が使用されます)。
このオプションで元の結果が変更されるわけではない点に注意することが重要です。XDBファイルで結果が得られない場所で結果をポスト処理する機能が提供されるに過ぎません。
FALSE(デフォルト)
上記のような補間処理がサポートされません。結果ファイルに実際に存在する結果のみが得られます。
TRUE
このオプションは、重心結果が存在しない場合にコーナー結果を表示するとき、またはコーナー結果が存在しない場合に重心結果を表示するときに使用します。
Optimize XDB file loading
このオプションを使用すると、ファイルを閉じても、XDBリーダーによってファイルがメモリに置かれ、新しいファイルを開くまで保持されます。これにより、同じファイルを複数回開いたり閉じたりする場合のパフォーマンスが向上します。
内容を変更した同じファイルを再度開くと、XDBリーダーによって同じインスタンスにそのファイルが再度読み込まれます(たとえば、ファイルの内容を上書きした最新のソルバー実行の場合)。
また、内容の読み取りが1回のみであることから、効率的なファイル読み取りが実現します。
FALSE(デフォルト)
最適化がオフになります。ファイルを閉じると、そのファイルと関連するメモリがただちに解放されます。
TRUE
最適化がオンになります。ファイルの内容がメモリに置かれ、別のファイルを開くまで保持されます。このオプションは、同じファイルを複数回読み取る場合に使用します。
Load design cycle for model and result
その定義上、モデルは設計サイクルの進行に伴って変更されます。HyperViewでは、モデル情報の読み取りは必ず1回のみです。この制限があるために、初期モデルの読み込み時期として選択できるのは、設計サイクルの最初または最後のいずれかのみとなります。HyperViewでは、指定したモデルで、すべての設計サイクルの結果を出力できます。
このオプションを使用すれば、HyperViewで複数の設計サイクルをサポートし、モデルと結果を組み合わせた有意なデータが得られます。
Initial Model and all Results(デフォルト)
最初の設計サイクルからモデル情報が読み込まれます。すべての設計サイクルの結果を入手できます。
Last Model and all Results
最後の設計サイクルからモデル情報が読み込まれます。すべての設計サイクルの結果を入手できます。
Initial Model and First Results
最初の設計サイクルからモデル情報と結果情報の両方が読み込まれます。
Last Model and last Results
最後の設計サイクルからモデル情報と結果情報の両方が読み込まれます。
注:
  • コーナーデータを持つ1D要素力(v)をXDBファイルでサポート。
  • CSHEAR結果とCBEAM結果をコーナーデータとしてXDBでサポート。