メッシングのバッチ処理

BatchMesherツールを使用して、指定されたCAD ファイルのジオメトリ フィーチャ認識、クリーンアップ、自動メッシングをバッチモードで実行します。

  1. メッシュリボンから、選択したサーフェスメッシュツールの右側にある矢印をクリックすると、利用可能なメッシュ方法のドロップダウンリストが表示されます。このリストからBatchMesherを選択します。


    図 1.
  2. オプション: ガイドバーをクリックして、バッチメッシングのオプションを指定します。
  3. メッシュを作成するサーフェスを選択します。
    また、ガイドバーセレクターのターゲットを変更することで、ソリッドを選択することができます。
  4. ガイドバーまたはマイクロダイアログMeshをクリックします。

BatchMesher

BatchMesherは、与えられたCADファイル形状の特徴を認識し、クリーンアップを行い、自動的にバッチモードでメッシュを作成するツールです。

形状を読み込み、指定された要素サイズとタイプに応じた質のよいメッシュが作成されるよう、複数の形状クリーンアップを実行します。クリーンアップ操作には、フリーエッジの結合、要素サイズに応じた微小サーフェスの処理、ビード、フィレット、フランジなどのフィーチャーの検出などが含まれます。また、指定されたサイズより小さいピンホールの削除、エッジフィレットの削除、穴周りへのワッシャー要素層の追加など、特定のサーフェスへの修正および簡素化も実行します。

BatchMesherは、モデルの品質基準(QI)を決定するユーザー指定の基準値を使用します。このQI設定によって形状クリーンアップとメッシングツールに使用される可能性のある値を評価し、適切にツールに適用します。最良の品質のメッシングを得るため、QI optimizedメッシングおよび節点配置の最適化が実行されます。最終的な結果として、クリーンアップされた形状と有限要素メッシュがHyperMeshのバイナリデータベースファイルに保存されます。

必要な入力はパラメータファイルと品質ファイル内で指定します。パラメータファイルは平均的な要素サイズと要素タイプ、更に形状フィーチャーの特別な操作に関する情報を含みます。基準ファイルには、ヤコビアンやひずみなどのチェック用に、目標となる要素品質規準が含まれます。

実行ベース(pre-run、post-run)およびモデルベース(pre-geometry load、post-geometry load、pre-batchmesh、post-batchmesh)のカスタマイゼーションを実行する、ユーザー定義のTclプロシージャの提供が可能です。

BatchMesherは、各実行ごとに個別の結果用ディレクトリを作成し、そこに出力ファイルを保存します。ディレクトリの名称は、bm_date_001、bm_date_002などとなります。

各CAD/HM入力ファイルには、複数の出力ファイルが生成されます:
modelname_critername_paramname.hm
これは、BatchMesherによるメインの出力で、クリーンアップ後の形状と結果の有限要素メッシュが含まれます。
modelname_critername_paramname_res.txt
これは、BatchMesherメッシングプロセスにおける各ステップでの、進行状況をレポートするテキストファイルです。サーフェスの数(総数、メッシュ作成不可能なサーフェスの数など)、要素数、三角形要素の比率、メッシュQI値などの情報が含まれます。このファイルの最後のCOMPLETEはBatchMesherプロセスが、このモデルに対して問題なく終了したことを示します。
BatchMesher実行には、複数の出力ファイルが生成されます。
run_results.txt
これは、バッチメッシングプロセスで実行されるジョブの進行状況をレポートするテキストファイルです。実行されたジョブの数、キュー内での待ち、ジョブが完了したかどうかなどの詳細情報をレポートします。完了したジョブの場合、ジョブを完了するの費やされた時間、モデル内のサーフェス数、作成された要素数などの概要情報が提供されます。
RunView.log
実行されたジョブのログを管理します。この.logファイルは、BatchMesher GUIに読み込み、後で結果をレビューするのに利用できます。

これまで紹介したファイルに加え、BatchMesherプロセスの異なる段階で実行されるカスタマイズしたプロシージャーによる出力ファイルが作成されることもあります。