剛体メッシュの作成

剛体ボディメッシュツールは、剛体オブジェクトのトポロジーを表すメッシュを素早く作成するのに使用します。

剛体は、計算において変形しない剛体として扱われるサーフェスです。剛体の例としては、メタルフォーミングで使用するものがあります。メタルシートのダイプレスの結果をモデリングする際は、ダイ形状をモデル化することが重要です。これは、このモデルがプレス後のメタルシートの形状を決定するためです。しかし、フォーミング解析中、ダイ自身の応力と変形は考慮する必要はなく、成形後のメタルシートのみを考慮します。その他の剛体の例としては、車両衝突解析におけるインパクターなどがあります。

このようなシミュレーションにおいて、ソルバーの衝突検知ルーチンを効率的に精度良く活用するために剛体の形状を忠実に表現するメッシュを作成することが重要となります。剛体の応力と変形はソルバーで計算されないため、剛体メッシュは、高品質のメッシュを作成することよりも、剛体の形状の正確なモデリングに焦点を当てることになります。この点から、モデルのグラフィックス描画に使用されるファセットおよびシェーディングルーチンが使用されます。結果のメッシュは非常に高いアスペクト比やテーバーの厳しい要素など、計算に適さない要素が含まれることがありますが、形状は忠実に再現されます。

  1. メッシュリボンから、選択したサーフェスメッシュツールの右側にある矢印をクリックすると、利用可能なメッシュ方法のドロップダウンリストが表示されます。このリストから剛体ボディメッシュを選択します。


    図 1.
  2. オプション: ガイドバーをクリックして、サーフェスメッシュのオプションを定義します。
  3. メッシュを作成するサーフェスを選択します。
    また、ガイドバーセレクターのターゲットを変更することで、ソリッドを選択することができます。
  4. マイクロダイアログに平均要素サイズを入力します。
  5. ガイドバーまたはマイクロダイアログMeshをクリックします。