SPICEネットワークに対するさまざまなポート参照の設定

SPICEネットワークに対して絶対または相対ポート参照を使用してSPICEファイルを定義します。

絶対ポート参照を使用するSPICEファイルの例

絶対ポート参照を使用するPIネットワークのSPICEの例(各ポートがSPICEのグローバル接地面n0を参照します)。出力ノードの総数は、一般ネットワーク作成時のネットワークターミナルの数と等しくなります。


Figure 1. 絶対参照(ノード0)を使用する回路の例。
* Subcircuit PI Network
.SUBCKT PINETWORK n1 n2 
R1 n1 0 290
R2 n1 n2 18
R3 n2 0 290
.ENDS   PINETWORK

.SUBCKT NWN1 n1 n2 (absolute port reference)
X1 n1 n2 PINETWORK
.ENDS NWN1
.END

相対ポート参照を使用するSPICEファイルの例

相対ポート参照を使用するPIネットワークのSPICEの例(ネットワークの各ターミナルの正と負のピンが表示されています)。出力ノードの総数は、ネットワークターミナルの数の2倍になります。


Figure 2. 相対参照を使用する回路の例。
* Subcircuit PI Network
.SUBCKT PINETWORK n1 n2 n3
R1 n1 n3 290
R2 n1 n2 18
R3 n2 n3 290
.ENDS   PINETWORK

.SUBCKT NWN1 n1p n1m n2p n2m (relative port reference)
X1 n1p n2p n1m PINETWORK
R1 n1m n2m 0
.ENDS NWN1
.END