厚みのあるダイポール上のエッジポート

円筒から作成したダイポールを励振して、エッジポートを追加します。

  1. 円筒を作成します。
  2. 円筒を分割して2つの断面を作成します。

    CADFEKOによって、分割面にフェイスが自動的に追加され、2つの分割パートがソリッドパートとして保持されます。あるいは、分割前に円筒の領域を自由空間に設定します。次に円筒をソリッドではなくシェルとしてモデル化し、余分なフェイスが作成されないようにします。



    Figure 1. 厚みのあるダイポールでの分割操作のプレビュー。
  3. 2つの断面を結合し、エッジポート内のフェイスが同じパートに属すようにします。
  4. フェイスを削除します。

    エッジポートの指定時には、エッジに隣接するすべてのフェイスをエッジポート定義内で指定する必要があります。2つの断面を結合するときに作成された余分なフェイスを削除します。フェイスを削除すると、エッジに隣接する2つのフェイスのみを含む1つの領域になります。



    Figure 2. 2つの断面を結合したときに作成された余分なフェイスを削除します。
  5. エッジポートを追加します。
    1つの断面の外側のフェイスを正のフェイスに指定します。2つ目の断面の外側のフェイスを負のフェイスに指定します。直線ではなくそれ自体で閉じるエッジポートが生成されます。


    Figure 3. 厚みのあるダイポールにエッジポートが追加されます。エッジがそれ自体で閉じていることに注意してください。
Note: FDTD解法でエッジポートを使用する場合:
  • メッシング済みのポートフェイスはすべて同じ平面に存在する必要があります。同じ平面に存在していないポートフェイスは、ポイントで競合する可能性があります。

  • メッシング済みのポートフェイスはすべて同じ方向を指す必要があります。



Figure 4. 三角形メッシュ上の有効なエッジポートの例。


Figure 5. ボクセルメッシュ上の有効なエッジポート。メッシング済みのポートフェイスはすべて同じ平面に存在しています。


Figure 6. 一番上の例と同じモデルにボクセルメッシュを適用し、同じようなエッジポートを指定すると、これらの断面ビューに表示されるような無効なエッジポートが作成されます。黒い円は、競合の可能性のあるポイントの例を示しています。