回路を持たないソリッド導体の2Dでの記述

概要

2Dでは、Magnetic TransientアプリケーションとSteady State AC Magneticアプリケーションでソリッド導体タイプの領域を次のように定義できます:
  • コンポーネントが回路で定義されているソリッド導体(以下の図をご参照ください)。詳細については“回路連成”の章をご参照ください。

  • 回路のコンポーネントが定義されていない、“回路を持たない”ソリッド導体。この場合、導体内部を流れる電流は渦電流のみです。このページでは、Flux2Dに存在する“回路を持たない”ソリッド導体領域タイプについて説明します。

回路を持たない2D平面のソリッド導体

回路を持たない2D平面のソリッド導体タイプを、以下の表で詳しく説明します。
設定 Fluxでの選択

各導体は並列接続されます。

すべてのソリッド導体に渦電流が流れます。

例:かご形誘導機

すべてのソリッド導体領域を並列接続するには次を選択します:

No circuit: Conductor in parallel with all others of this same type

この導体は、他のどの導体にも接続されていません。

解析対象のソリッド導体内部で、閉じた状態で渦電流が流れます。

例:伝導磁石。

No circuit: Open circuit conductor

回路を持たない2D軸対称のソリッド導体

2D軸対称では、“回路を持たない”ソリッド導体領域が次のように1つだけ存在します:各導体がそれ自体で幾何学的に閉じているので、No circuit: Closed conductorとなります。

等価回路を以下に示します。