材料媒質の記述

概要

次のような材料領域によって材料媒質をモデル化します:

  • 主に3D問題のボリューム領域。サーフェス領域とライン領域も3Dで使用できます
  • 主に2D問題のサーフェス領域。ライン領域とポイント領域も2Dで使用できます

領域の役割に関する詳しい情報については、物理特性: 基本の章をご参照ください。

材料領域: 概要

ボリューム、サーフェス、またはラインの材料領域を使用して、材料媒質とその材料をモデル化できます。媒質の物理特性は、それに該当する材料領域の特性です。

  領域 モデル化できる対象
Magneto Static / Transient Magnetic 空気または真空

空気または真空

(透磁率μr =1)

(硬質材料または

軟質材料)

非導電性の磁性体

以下の媒質:

磁性媒質(透磁率μr)

非導電性媒質

コイル導体1

以下の媒質:

電源を持つ導電性媒質1

非磁性媒質(透磁率μr=1)

この媒質は次のコイルを表します:
  • 巻数で構成したコイル
  • 電流Jsが流れるコイル
非導電性の積層磁性体2

次の積層媒質:

磁性媒質(透磁率μr)

非導電性媒質

この媒質は次の積層電磁鋼板を表します2
  • 平面(2D平面 / 3D)または円筒(3D)
  • 均一化の手法によって簡潔化したシート
(軟質材料)
  領域 モデル化できる対象  
特定のTransient Magnetic ソリッド導体

以下の媒質:

磁性媒質(透磁率μr

導電性媒質(抵抗率ρ)

(受動または能動)

1 供給源の記述をご参照ください。

薄い領域

薄い領域を使用して、厚みが薄い領域をモデル化できます。

  • 以下の領域タイプは2Dアプリケーションで使用できます:
    • 空隙(=空気または真空)領域
    • コイル導体領域
    • ソリッド導体領域(受動または能動)
  • 以下の領域タイプは3Dアプリケーションで使用できます:
    • 空隙(=空気または真空)領域
    • 磁性領域

糸状領域

糸状領域を使用すると、断面積が小さい領域をモデル化できます。

  • 以下の領域タイプは2Dアプリケーションで使用できます:
    • コイル導体領域
  • 以下の領域タイプは3Dアプリケーションで使用できます:
    • 磁性領域