スタディドメインの境界
概要
有限要素法によって問題を解析するには、以下を指定する必要があります:
- モデル化デバイスの境界。これは、界の計算場所とするドメインの境界を定義することです。
- 上記の境界に対する境界条件。これは、スタディドメインの境界での状態変数(磁位と電位)の値を定義することです。
無限ボックスを使用した境界条件
ほとんどの場合、無限ボックス(IB)手法を使用します。これにより、無限ボックスに対して境界条件がFluxによって自動的に割り当てられます(無限位置での磁位はnullです)。
無限ボックスを使用しない境界条件
無限ボックス(IB)手法を使用しない場合は、非材料とした領域を使用して、ユーザー側で計算ドメインの境界に対する境界条件を設定します。
境界領域がない場合は、デフォルトの境界条件が適用されます。この場合、境界上の磁界は接線方向になります(電界は法線方向)。
対称性と周期性
スタディドメインに対称性を割り当てる場合は、対称性のタイプを指定する必要があります。形状コンテキストで定義した対称面に対して、磁界を法線方向(電界は接線方向)または接線方向(電界は法線方向)にすることができます。
スタディドメインに周期性を割り当てる場合は、周期性のタイプを指定する必要があります。形状コンテキストで定義した周期性の面に周期条件や非周期条件を適用できます。