出力メッセージ

以下は、Engineファイル_0001.radでキーワード/IMPL/PRINT/NONLIN/nが用いられた際の出力の一部(Engine 出力ファイル _0001.outのステップ2)です。
CYCLE    TIME   TIME-STEP  ELEMENT  ERROR  I-ENERGY   K-ENERGY T  K-ENERGY R  EXT-W
-------
   2   2.380      0.4802     SHELL   0.0%   5.117      0.000           0.000  5.117
    --SUPPLEMENTARY CONTACT STIFFNESS MATRIX IS CREATED--
     WITH DIM. : ND   =     141 NZ  =    1050 NB_MAX =      15
    NL_ITERATION=    0   INITIAL RESIDUAL NORM= 0.5913E+01 0.4613E+04 0.1600E+05
    --STIFFNESS MATRIX IS REFORMED --
    --SUPPLEMENTARY CONTACT STIFFNESS MATRIX IS CREATED--
     WITH DIM. : ND   =     150 NZ  =    1059 NB_MAX =      15
    NL_ITERATION=    1  RELATIVE RESIDUAL NORM= 0.1000E+01 0.8593E-01 0.5005E-01
    --SUPPLEMENTARY CONTACT STIFFNESS MATRIX IS CREATED--
     WITH DIM. : ND   =     156 NZ  =    1101 NB_MAX =      15
 
  CONVERGED WITH 2 ITERATIONS, |du|/|u|,|r|/|r0|,|dE|/|E|= 0.5915 0.4747E-01 0.1166
それぞれの反復では正規化された(L2 ノルムの)初期値(反復0)または変位、力、エネルギーの相対値の出力を含んでいます。つまり、|du|/|u| は変位の相対残差、|r|/|r0| は力の相対残差、|dE|/|E| はエネルギーの相対残差です。

剛性マトリックスの設定

全ての計算の初期段階では、以下の情報が出力されます:
   *--------- STIFFNESS MATRIX SETUP ---------*
 SYMBOLIC DIM : ND =  164202 NZ =   6047160 NB_MAX =      96
 FINAL    DIM : ND =  154605 NZ =   5652417 NB_MAX =      96
ここで、
ND
剛性マトリックスの次元(自由度数)
NZ
厳密な三角行列の非ゼロ値の数(マトリックスの対称性によりND+NZ値のみが保存されます)
NB_MAX
モデル内の最大接続節点数

Radiossは解く前に全ての従属自由度を消去し(このプロセスは '縮約'と呼ばれます)、SYMBOLICFINALの次元は縮約前と後のマトリックスの次元にそれぞれ対応します。

接触が考慮された場合には、ペナルティスプリングの剛性マトリックスは独立して保存され、この情報は(/IMPL/PRINT/NONLIN/nが定義された場合)接触が検知された時に1度出力されます:
--SUPPLEMENTARY CONTACT STIFFNESS MATRIX IS CREATED--
     WITH DIM.: ND   =      42 NZ  =      42 NB_MAX =      16
注: 最終情報(縮約後)のマトリックス情報のみ出力されます。
Radioss SPMDバージョンでは、それぞれのマシンに保存されるメインの剛性マトリックスのサブマトリックスが出力されます。また、補足的接触マトリックスに関しては、全体の最終的なものだけが出力されます。
  • CPU 情報
    キーワード/MON/ONRadioss Engine入力ファイル(_0001.rad)内で定義された場合、陰解法スキームのCPUの計算時間に関する詳細な情報が.outファイルに出力されます:
    #PROC  [K]SETUP [M]SETUP IMPL.SOLV IMPL.TOTAL
       1   .2484E+01 .1528E+02 .6742E+02 .8520E+02
     #PROC  CONT.SORT  CONT.  F ELEMENT  MAT KIN.COND.  INTEGR.     I/O     TASK0  ASSEMB.    RESOL
       1   .0000E+00 .0000E+00   .1875     .3125E-01     .0000  .0000E+00  .2188 .2188  .0000   .8561E+02
    ----------
     ELAPSED TIME :     89.32 s
ここで、
[ K ]
メインの剛性マトリックス
[ M ]
前処理マトリックス(反復ソルバーが用いられた場合)
IMPL.SOLV
以下の解 {x}=[K]-1{b}

数値の値は時間を表しています。

各反復に対する求解の出力(/IMPL/SOLVおよび/IMPL/NONLIN/SOLVINFO

求解の各反復でグローバルな求解情報を出力します。このコマンドでは、3つの追加ファイルが作成されます:
Filename_implicit.info
各反復および各増分での最大残差(力およびモーメント)、最大変位および回転増分、最大修正用。
Filename_implicit.hist
Altair Simulationでのプロット用の全データが含まれます。
Filename_implicit.tpl
Altair Simulation.histファイルのデータをプロットするためのtplスクリプト。