ポイント質量ボディ

ポイント質量ボディは、6自由度の剛体から自由度を縮退したボディです。ポイント質量ボディでは、自由度が3つの並進自由度のみであることから、質量はありますが、慣性プロパティはありません。質点の位置は質量中心点によって定義されます。デフォルトでは、質点の方向は、全体座標系と同じになるように設定されます(シミュレーション中に変更されることはありません)。ポイント質量エンティティの目的は、追加の代表的な重量を別のボディに追加することです(シートにかかるドライバーの体重など)。

  1. 現時点でBodiesパネルが表示されていない場合は、Projectブラウザまたはモデリングウィンドウで目的のボディをクリックして選択します。
    Bodiesパネルが自動的に表示されます。
  2. Propertiesタブでボディの質量を入力します。
    注: 選択したボディがペアエンティティの場合は、まず、パネルでLeftタブとRightタブを区別してから、プロパティを編集します。
    ヒント: ボディプロパティを対称にするにはSymmetric propertiesオプションにチェックマークを入れます。このオプションにチェックマークを入れると、ペアエンティティのどちら側(左または右)の値を使用するかを尋ねるメッセージがMotionViewに表示されます。片側を選択すると、その側の値が“リード”となり、他の側の値はグレイアウトされ、リード側の値に準じます。
  3. CM Coordinatesタブをクリックします。
  4. Use center of mass coordinate systemチェックボックスをクリックして、ボディの質量中心の原点とするポイントを選択します。
    注: 質量中心座標系を指定しなかった場合は、HyperWorksによって、モデルのグローバルフレームが質量中心座標と一致していると見なされます。
  5. Pointをクリックして、適切な質量中心点を選択します。
  6. 方向オプションを使用して座標系の方向を指定します。
  7. 初期条件を定義します。
    1. パネルでInitial Conditionsタブをクリックします。
    2. 必要なチェックボックスをアクティブにして、線形速度の値を入力します。
      注: 線形速度は、グローバル参照フレームを基準にして指定します。