RL-GO設定

レイランチング法に基づく幾何光学法RL-GO)を使用してモデルのパートを解析する際は、いくつかのオプション設定を使用できます。

Solve/RunタブのSolution Settingsグループで、 Solver Settingsアイコンをクリックします。Solver settingダイアログで、High frequencyタブをクリックします。

MoMソリューションからのデカップリング
このオプションでは、MoMの電流を計算する際に、RL-GO領域を無視します。
Tip: MoM領域とRL-GO領域が電気的に遠く離れており、遠方界の数値を求める場合には、解析をデカップリングして、結果の精度を低下させることなくメモリ量と実行時間を削減します。
Maximum number of ray interactions
このオプションでは、光線の相互作用(反射と回折の組み合わせ)の数が制限されます。たとえば、このパラメータを3に設定すると、光線には3つの反射、または2つの反射と1つの透過を割り当てることができます。空白の場合、光線の相互作用の最大数が自動的に決定されます。
Edge and wedge diffractions
このオプションでは、エッジおよびウェッジでの回折を考慮します。
Export ray file for post-processing
このオプションでは、RL-GO解析プロセス中に光線を.rayファイルにエクスポートします。光線追跡情報も.bofに保存され、POSTFEKOで光線を表示できます。
Note: MoMおよびRL-GOの解析がデカップリングされておらず、MoM領域に多数のメッシュ要素が含まれている場合、.rayファイルのサイズが大きくなる可能性があります。
Adaptive ray launching settings
このオプションでは、発射される光線の密度や、光線の減衰に基づいて光線追跡を停止するタイミングを制御できます。
  • High (more rays):光線密度が高くなります。結果の取得に長い時間がかかりますが、精度が上がります。
  • Normal (default):デフォルトの光線密度設定。
  • Low (fewer rays):光線密度が低くなります。結果はすばやく取得できますが、精度が下がります。
    Note: 計算リソースの使用量が最も少ないLow (fewer rays)から開始します。モデルが期待どおりに実行されているようであれば、もっと高い設定を使用します。
Fixed grid increments
このオプションでは、レイランチングでのϕおよびθ角度の解と、平行光線前方のU 方向およびV 方向の増分を指定できます。このオプションを使用するとRL-GOが関与する問題の実行時間は減少しますが、解の精度に影響が出る可能性があります。
Note: 角度増分の手動による指定は、特定の条件においてのみ、そこに含まれる意味合いを慎重に検討した後で使用してください。