Sパラメータ目標

Fekoモデルの一部として解析するSパラメータを最適化します。

Request タブ、Optimisationグループで、 Add goal functionアイコンをクリックします。ドロップダウンリストから、 S-Matrix Goalを選択します。


Figure 1. Create S-parameter goalダイアログ。

フォーカスは、CADFEKOMultiport S-parameter要求ラベルまたはEDITFEKOのSPカードのラベルに基づいて特定されます。

Quantity

Coupling coefficient (Smn)
互いに異なるポート間の結合のみが最適化で考慮されます(ポートインデックスが互いに異なるすべてのSパラメータ値が対象となります)。
Note: SnmとSmnがSパラメータ要求で計算される場合は、これらの値の両方が目標評価で考慮されます。一方向の結合が必要な場合は、関連するポートをSパラメータ計算要求で非アクティブにするか(CADFEKO)、給電源の大きさを0に設定する(EDITFEKO)必要があります。
Reflection coefficient (Snn)
ポートでの反射のみが最適化で考慮されます。Sパラメータ計算でアクティブなすべてのポートでの反射係数が考慮されます。
Return loss
ポートでの反射減衰量が最適化で考慮されます。反射減衰量は、次の式を使用して各アクティブポートでの反射係数から求められます。
(1) RL=20log| S nn |
Transmission coefficient
ポートでの透過係数が最適化で考慮されます。透過係数は、次の式で求められます。
(2) ϒ=1| S nn |
VSWR
ポートでの電圧定在波比が最適化で考慮されます。反射減衰量は、次の式を使用して各アクティブポートでの反射係数から求められます。
(3) VSWR= 1+| S nn | 1| S nn |

Port Selection

Specify input port number (n)
デフォルトで、すべてのアクティブポートが目標評価で考慮されます。このオプションをアクティブにすると、入力ポートとして使用する単一のポートを選択できます。たとえば、ポートを3つ備えたデバイスで、Focusの量として Coupling coefficient (Smn)を選択し、すべてのSパラメータを計算する場合は、入力ポートとして2を指定していると、S12とS32の値のみが目標評価で考慮されます。
Specify output port number (m):
入力ポート選択のオプションと同様に、このオプションを選択すると、出力ポートとして使用する単一のポートを選択できます。たとえば、ポートを3つ備えたデバイスで、Focusの量としてCoupling coefficient (Smn)を選択し、すべてのSパラメータを計算する場合は、出力ポートとして2を指定することにより、S21とS23の値のみが目標評価で考慮されます。