インピーダンス目標
Fekoモデルの一部として解析する電圧源または電流源のインピーダンスまたはアドミタンスを最適化します。
CADFEKOで電圧源または電流源に指定されたラベルあるいはカードに定義された電圧源または電流源に基づいてFocus source labelが特定されます。たとえば、EDITFEKOのA1、A2、A3、AF、ANの各カードが使用されます。
フォーカスタイプ
次のフォーカスタイプを使用できます:
- Input impedance/Input admittance
- これらはいずれも、給電点における電流と電圧に基づく負荷特性を表す複素量です。これらのフォーカスタイプは必ず複素数値で構成されることから、フォーカス処理オプションでは、いずれかの複素数成分の選択を指示する一般的な処理手順が1つ以上必要です。
- Reflection coefficient (S11)
- 反射係数は、Reference impedanceを基準として計算されます。インピーダンス目標の場合は、実測した入力インピーダンスから反射係数が直接計算されます。この値が、事実上、“能動的な”反射係数( )になるので、マルチポートモデルのSパラメータ計算で得られたS11とは異なる値になることがあります。
- Transmission coefficient
- 透過係数( )は、Reference impedanceを基準として考慮されます。
- VSWR
- 実測した入力インピーダンスの電圧定在波比( )は、Reference impedanceを基準として考慮されます。
- Return losses
- 実測した入力インピーダンスの反射減衰量( )は、Reference impedanceを基準として考慮されます。
- Current
- 選択した電圧源の配置先セグメントを通じて流れる電流。この最適化目標を使用するには、給電源またはA1カードを実装したポートを目的のセグメントに適用する必要があります。この給電源は、大きさを0に設定し、入力した適切なSource name(ラベル)を設定する必要があります。
Reference Impedance
関連するフォーカスタイプの計算に使用するインピーダンスをここで指定できます。このインピーダンスは、配列ではない非複素数の単一値とする必要があります。この値は、インピーダンス目標ごとに局所的なので、同じ最適化検索の中で、複数の基準インピーダンスのそれぞれで異なるインピーダンス目標を使用できます。