事前定義済みの計算

定義: 留意事項

事前定義済みの計算は、アクティブ化されている物理アプリケーションに応じた全体量*の計算です。

これには、次のような計算が考えられます:

  • 磁気アプリケーションの場合、磁力Fm、磁気トルクΓm、磁気エネルギーWmなど。
  • 電気アプリケーションの場合、静電力Fe、静電トルクΓe、静電エネルギーWeなど。
  • 熱アプリケーションの場合、熱流束など。
注: *全体量は、計算領域全体または一部のみでの局所量の積分で得られる量です。* 各物理的アプリケーションに使用できる事前定義された全体量の詳細リストは、アクティブな物理的アプリケーションの結果に関するパラグラフに示しています。

磁気アプリケーション: 基本

電気アプリケーション: 基本

熱アプリケーション: 基本

使用

事前定義済みの計算は、以下の2通りの方法で実行できます:

  • 直接的: Advanced*メニューにあるPredefined calculationsコマンドを使用
  • 間接的: センサーを使用

事前定義済みの計算

事前定義済みの計算(energyforcetorqueなど)を次の表に示します。これらはアクティブ化されている物理的アプリケーションに応じて異なります。

計算 説明
計算ドメイン
磁力 / 静電力 ボリューム / フェイス / ライン領域  
磁気トルク / 静電トルク ボリューム / フェイス / ライン領域

+ 回転軸

(方向 / 回転中心)

磁気エネルギー / 静電エネルギー

ボリューム領域

フェイス領域

ライン領域

ドメイン全体

 
ジュール効果による損失  
コイル導体を貫く磁束 より線コイル導体  

事前定義済みの計算とIB

ドメイン全体で計算するには:

無限ボックスが存在する場合、その計算は考慮され、量が“無限に”計算されます。

事前定義済みの計算と対称性 / 周期性

対称性 / 周期性が存在する場合:

計算は、計算ドメイン内に表されるデバイスのパートに対して実行されます。ただし、対称性 / 周期性を考慮する、コイル導体を貫く磁束の計算は除きます(§コイルを貫く磁束の計算で乗じる係数をご参照ください)。

保存場所

事前定義済みの計算は、Postprocessing*レパートリーのルートの下のエンティティタイプResult of calculationにある汎用データのツリーにエンティティとして格納されます。

注: *事前定義済みの計算を«間接的に»実行する場合は、関連するセンサーを評価し、その結果がResultに格納されるように作成される必要があります。実行されるこれら2つの操作については、センサーの管理の項をご参照ください。