積分の計算

定義: 留意事項

積分の計算では、パート上またはスタディドメイン全体の空間量をインタラクティブに積分できます。

注: * 各物理的アプリケーションに使用できる事前定義された空間量の詳細リストは、アクティブな物理的アプリケーションの結果に関するパラグラフに示しています。

使用

積分計算は、以下の2通りの方法で実行できます:

  • 直接的: Advanced*メニューにあるIntegral of a spatial quantityコマンドを使用
  • 間接的: センサーを使用

積分の計算(1)

積分の計算を行うには、サポートのタイプ、積分のタイプ、積分する空間量または式を定義する必要があります。

サポートの関数としての積分のタイプを下の表に示します(下のブロックにある完全な表もご参照ください)。

サポートのタイプ 積分のタイプ
体積
ドメイン全体 体積    
ボリューム / ボリューム領域 / 3Dグリッド 体積 コンター  
フェイス / フェイス領域 / 2Dグリッド    
ライン / ライン領域 / その他    

この式は、空間量を扱う式です。

サポートについて

積分のタイプに関連付けられるサポートのタイプを下の表に詳細に示します。

積分のタイプ サポートのタイプ コメント
ドメイン全体での積分    
体積積分

ボリューム領域

ボリューム

 
面積分

領域に関連付けられたフェイス1

フェイス領域のフェイス2

フェイス領域

2Dグリッド

1 = フェイス領域の選択後にユーザーが選択したフェイス

2 = フェイス領域のフェイスのセット

ボリューム領域の境界内側

ボリューム領域の境界外側

ボリュームの境界内側

ボリュームの境界外側

 
線積分

領域に関連付けられたライン3

ライン領域のライン4

ライン領域

経路

3 = ライン領域の選択後にユーザーが選択したライン

4 = ライン領域のラインのセット

フェイスまたはラインサポートで積分の計算を行うには、Fluxは積分のサポートがどの物理領域に属するかを特定する必要があります。

実際には、物理特性(透磁率など)と定式化は、Fluxの各領域と関連付けられています。サポートが2つの領域の境界面にある場合、計算はこの境界面のどちら側を選択したかによって異なるため、計算の領域を把握しておく必要があります。

このため、以下を実行する必要があります:

  • ラインまたはフェイスを選択する領域を選択する
  • 境界内側と外側のどちらに関心があるのかを指定する(境界の内側から“見た”量か、外側から“見た”量か)

積分の計算とIB

ドメイン全体で計算するには:

無限ボックスが存在する場合、その計算は考慮され、量が“無限に”計算されます。

積分の計算と対称性 / 周期性

対称性 / 周期性が存在する場合:

  • 計算は、計算ドメイン内に表されるデバイスのパートに対して実行されます。
  • 境界のパートが対称面上にあり、量が外側から見られている場合、このパートでの積分は無視されます。

保存場所

積分計算は、Postprocessing*レパートリーのルートの下のエンティティタイプResult of calculationにある汎用データのツリーのエンティティ形状の下に格納されています。

注: *積分計算を«間接的に»実行する場合は、関連するセンサーを評価し、その結果がResultに格納されるように作成される必要があります。実行されるこれら2つの操作については、センサーの管理の項をご参照ください。