MILSを使用してLSモデルを生成する方法

MILSインターフェースの概要

MILSは、4つのパネルからなる同定ツールです。各パネルは、強磁性鋼板のヒステリシス挙動を表すLSモデルを同定するために必要なステップの1つに対応しています。

それぞれのパネルまたはステップの目的を以下にまとめます:
  • ステップ1 - Static Identificationパネル: 低周波の磁気測定を使用して、LSモデルの静的コンポーネントを評価します。
  • ステップ2 - Dynamic Identificationパネル: 複数の周波数で実行された磁気測定を使用して、LSモデルの動的コンポーネントを評価します。
  • ステップ3 - Overall Verificationパネルこのオプションのステップは、静的 / 動的同定ステップで得られたモデルを検証するために使用します。
  • ステップ4 - Model generationパネル特定されたLSモデルが含まれた.milsファイルを作成します。このファイルはAltair FluxTMに対応しているため、このソフトウェアに簡単にインポートして磁気領域を記述できます。このステップで、ユーザーはモデル同定レポート(.txtフォーマット)とテーブル(Microsoft Excelの.xlsフォーマット)を生成してエクスポートすることで、LSモデルを使用して計算された鉄損の推定値を提供できます。

ユーザーは、MILS内で各パネルの右下にあるボタンをクリックすることで、同定ステップを切り替えることができます。図 1は、インターフェース内を移動する方法を示しています。

図 1. MILSを使用したLSモデル同定ステップ間の移動。

参考資料

MILSによるLSモデルの識別

MILSの起動方法

MILSの入力 / 出力ファイルのフォーマット

LSモデルに関する参考文献

等方性軟質材料:LSモデルで記述した鋼板