等方性軟質材料:LSモデルで記述した鋼板

プレゼンテーション

このモデルは、このソフトウェアにデータが付属している事前定義の鋼板またはユーザーがインポートできる個別材料を基に、等方性材料の非線形B(H)依存性を定義します(参照先:MILSによるLSモデルの識別)。解析中のこのモデルの動作は等方性スプラインと同じですが、鉄損を計算するためのポスト処理では、動的ヒステリシス専用のモデルになります(LSモデル:鉄損モデル)。ポスト処理で鉄損を計算するためのデータは、すべて材料に用意されています。このモデルの特徴は、解析でヒステリシスモデルの収束や計算時間の問題に煩わされることなく、ポスト処理で鉄損を正確に計算できることにあります。

ソフトウェアアスペクト

解析前の手順:
  • PhysicsメニューでMaterialsをクリックします。
  • B(H)プロパティでIron sheets described by LS modelを選択します。
  • 事前定義の鋼板からいずれかを選択できます。
  • また、独自の材料をその鉄損特性とともにインポートすることもできます(参照先:MILSによるLSモデルの識別)。
  • 積層非導電領域に材料を割り当てます。
    注: 材料とこの領域で、鋼板の厚みが同じであることが必要です。
事前定義の鋼板を以下に示します:
  • M270-35A
  • M330-35A
  • M330-65A
  • M400-50A
  • M600-50A
  • M600-65A
  • M800-50A
  • M800-65A

電気鋼板の詳細については、次のページをご参照ください: 電気鋼板に関する標準

ポスト処理で鉄損を計算するには:
  • ComputationメニューでComputation of iron lossesをクリックします。
  • Computation typeを選択します。
  • 対象領域をRegions、計算間隔をIntervalでそれぞれ選択します。
  • モデルとしてModel defined in the materialを選択します。

制限事項

このモデルは積層非導電領域にのみ適用できます。

リンク

鉄損モデル

MILSによるLSモデルの識別