/INIGRAV

フォーマット

定義

例（水の静水圧）

#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/1
unit for load
#              MUNIT               LUNIT               TUNIT
                   g                  mm                  ms
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/INIGRAV/1/1
hydrostatique pressure - “ sea level : {Z=0} where Pref=0.101325 MPa
#GRPART_ID   SURF_ID   GRAV_ID    
         0         0         1  
#               Pref                  Bx                  By                  Bz          
            0.101325                   0                   0                   0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/GRAV/1/1
Terrestrial gravity field
#funct_IDT       DIR   skew_ID sensor_ID  grnod_ID                      Ascale_x            Fscale_Y
         2         Z         0         0         5                             0            -0.00981
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/FUNCT/2
unity
#                  X                   Y
                   0                 1.0                                                            
             1000000                 1.0                                                            
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#enddata

コメント

1. 重力値と方向は/GRAVカードから読み出され、grav_ID値は必須となります。
2. サーフェス識別子は海抜0を提供します。surf_IDは、/SURF/PLANE（図 1）または空気-水制限を記述するその他のユーザーサーフェス（図 2）のいずれかです。surf_IDが指定されていない場合、B=(Bx,By,Bz)を基礎点として使用し、重力ベクトルをサーフェス法線として使用することにより、平面サーフェスを仮定します。
3. P_refは、海抜0での参照圧力です。サーフェス圧力より上であれば減少、サーフェス圧力より下であれば増加しています。
4. このキーワードは、grpart_IDによって提供されるパートのグループ内の各セルについて計算しています。この初期密度 ${\rho }_0$ は、変化した圧力が $\text{Δ}{P}_0={\rho }_0\left|g\right|dist$ であるようなものです。ここで、 $dist=n\cdot dist$ は海抜0からの符号付距離です。 海抜0からの距離は、セルの重心を使用して計算されます。
5. 数学的モデルは、たとえば各セル $P=P_{ref}+{\rho }_{ref}\left|g\right|dist$ に対するものです。このモデルは、材料タイプが距離に沿って変化しない場合（一定の参照密度）にのみ有効です。
   たとえば、サーフェスの上には空気のみがあり、サーフェスの下には水のみがある場合などです。水中に物体を入れた場合、その水中にある物体の静水力学的状態を解くための計算を実行する必要があります。

   
   
   図 1. 平面サーフェスに対する海抜0から計算された初期圧力

   
   
   図 2. ユーザーサーフェスに対する海抜0から計算された初期圧力

6. /INIVOLオプションがLAW51で体積比率の初期化に使用される場合、参照密度は初期体積比率から自動的に計算されます。
7. 現時点では、流体力学則3、4、6、37、49、51、および151とのみ適合性を有します。
8. grav_IDカードは、重力/GRAVをt=0からの一定重力関数fct_ID_Tと共に参照する必要があります。または、関数を空白のままにして、一定の重力値を/GRAV, Fscale_Yで定義することができます。

   
   
   図 3.