/INIMAP1D

ブロックフォーマットのキーワード球体マッピング法、円筒マッピング法、または平面マッピング法を使用して、1次元の速度と熱力学値を2次元空間または3次元空間にマッピングします。マッピングされた結果は/ALE/EULER材料と共に使用されます。

フォーマット

(1)	(2)	(3)	(5)	(6)
/INIMAP1D/`form`/`inimap1d_ID`
`inimap1d_title`
`type`
`node_ID`₁	`node_ID`₂
`grbric_ID`	`grquad_ID`	`grtria_ID`
`fct_ID`_v	`Fscale`_v
`fct_ID`_vf1	`fct_ID`_rho1	`Fscale`_rho1	`fct_ID`_{p_e1}	`Fscale`_{p_e1}
同様	同様	同様	同様	同様
`fct_ID`_vfN	`fct_ID`_rhoN	`Fscale`_rhoN	`fct_ID`_{p_eN}	`Fscale`_{p_eN}

定義

フィールド	内容	SI 単位の例
`form`	初期状態定式化 VE 質量密度、特定の内部エネルギーおよび速度は与えられます。 VP 質量密度、圧力および速度は与えられます。
`inimap1d_ID`	Inimap1dブロック識別子（整数、最大10桁）
`inimap1d_title`	Inimap1dブロックタイトル（文字、最大100文字）
`type`	初期マッピングのタイプ 1 平面マッピング 2 円筒マッピング 3 球マッピング（整数）
`node_ID`₁	節点1の識別子（整数、最大10桁）
`node_ID`₂	節点2の識別子（`type`=1または2.の場合のみ）（整数、最大10桁）
`grbric_ID`	初期化が実行される3次元ソリッドグループ（整数）
`grquad_ID`	初期化が実行される2次元ソリッドグループ（整数）
`grtria_ID`	初期化が実行される三角形グループ（整数）
`fct_ID`_v	速度初期化の関数識別子（整数）
`Fscale`_v	速度のスケールファクター 2 （整数）	$[\frac{m}{s}]$
各/MAT/LAW151または/MAT/LAW51サブ材料1からNまでについて、以下の行を繰り返します
`fct_ID`_vf1	体積率の関数 $f_{v f} (t)$ の識別子 = 0 $V o l u m e F r a c t i o n = F s c a l e_{v f}$ > 0 $V o l u m e f r a c t i o n = F s c a l e_{v f} \cdot f_{v f} (t)$ （整数）
`fct_ID`_rhoi	密度の関数 $f_{r h o} (t)$ の識別子 = 0 $ρ = F s c a l e_{r h o}$ > 0 $ρ = F s c a l e_{r h o} \cdot f_{r h o} (t)$ （整数）
`Fscale`_rhoi	密度スケールファクター（実数）	$[\frac{kg}{m^{3}}]$
`fct_ID`_{p_ei}	`form`=VEの場合、エネルギー関数の識別子 `form`=VPの場合、圧力関数の識別子 = 0 $P or E = F s c a l e_{p_e}$ > 0 $P or E = F s c a l e_{p_e} \cdot f_{p_e} (t)$ （整数）
`Fscale`_{p_e1}	`form` =VEの場合、エネルギースケールファクター 2 `form` =VPの場合、圧力スケールファクター（実数）	$[Pa]$ または $[\frac{J}{m^{3}}]$

例

#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/INIMAP1D/VE/1
INIMAP1D for cylindrical mapping
#     Type
         2
# Node_ID1  Node_ID2
         1         4
#grbric_ID grquad_ID grsh3n_ID
         1         0         0
#   func_u
         3
# func_alp  func_rho    func_e
         0         1                             2          
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/INIMAP1D/VE/2
INIMAP1D for planar mapping
#     Type
         1
# Node_ID1  Node_ID2
      2602    393299
#grbric_ID grquad_ID grsh3n_ID
         2         0         0
#   func_u
         3
# func_alp  func_rho    func_e
         0         1                             2          
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/INIMAP1D2/VE/3
INIMAP1D for spherical mapping
#     Type
         3
# Node_ID1		 
      5203
#grbric_ID grquad_ID grsh3n_ID
         3         0         0
#   func_u
         3
# func_alp  func_rho    func_e
         0         1                             2          
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/FUNCT/1
RHO
          0.00000000          1.00000000
          0.25000000          1.00000000
          0.50000000          0.25000000
          0.65000000          0.30000000
          0.70000000          0.20000000
          0.80000000          0.20000000
          0.81000000          0.12500000
          1.00000000          0.12500000
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/FUNCT/2
EINT
          0.00000000          2.50000000
          0.25000000          2.50000000
          0.50000000          1.40000000
          0.65000000          1.60000000
          0.70000000          2.50000000
          0.80000000          2.50000000
          0.81000000          2.00000000
          1.00000000          2.00000000
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/FUNCT/3
VELOCITY
          0.00000000          0.00000000
          0.25000000          0.00000000
          0.50000000          1.16000000
          0.65000000          0.80000000
          0.70000000          0.70000000
          0.80000000          0.60000000
          0.81000000          0.00000000
          1.00000000          0.00000000
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#enddata

このオプションは、外部ソルバーから得られる可能性のある1Dシミュレーションの結果からの2Dまたは3Dシミュレーションを初期化するために使用することができます。
速度、体積率、密度、エネルギー、圧力のいずれかの入力が一定の場合、関数を未定義のままにしておき、スケールファクターフィールドFscale_v、Fscale_rhoi、またはFscale_{p_e1}に一定の値を入力することができます。関数が定義されている場合、スケールファクターのデフォルト値は1.0です。
typeパラメータに応じて、3つの異なる初期化タイプが使用できます。
- type = 1： 1D結果がnode_ID₁からnode_ID₂で定義されるベクトルに垂直な平面にマッピングされる箇所で、平面初期化が行われます。入力関数内の横軸値は、平面の法線ベクトルに沿った距離です。入力関数からの縦軸値は、法線に沿った所与の距離における平面全体の一定値です。図 1および図 2をご参照ください。
- type = 2：局所z円筒軸がnode_ID₁からnode_ID₂で定義される箇所で、円筒初期化が行われます。入力関数内の横軸値は、局所z円筒軸からの半径方向距離です。入力関数からの縦軸値は、所与の半径方向距離における円筒サーフェス全体の一定値です。図 3および図 4をご参照ください。
- type = 3： node_ID₁によって定義された原点を用いて、球初期化が行われます。入力関数内の横軸値は、原点からの半径方向距離です。入力関数からの縦軸値は、所与の半径方向距離における球サーフェス全体の一定値です。図 5および図 6をご参照ください。
form=VEである際、モデルは、密度、特定の内部エネルギーおよび速度から初期化されます。この定式化は単相材料ALE / EULER材料則のすべてについて、また、1つのみのサブ材料が存在している際に材料/MAT/LAW151 (MULTIFLUID)と/MAT/LAW51 (MULTIMAT)に使用できます。
form=VPである際、モデルは、密度、圧力および速度から初期化されます。この定式化は、状態方程式が/EOSカードを通して与えられる単相材料ALE / EULER材料則のすべてについて、また、I_form = 12が使用される場合に限り、材料の/MAT/LAW151と/MAT/LAW 51で使用可能です。
サブ材料に爆発物LAW5(JWL)を使用した場合、全ての爆発物が燃焼したとみなしてマッピングを行います(燃焼率=1.0)。マッピングは爆発物のみで行い、燃焼率は1.0とします。

図 1. 50 x 50 x 50立方体メッシュへの質量密度（入力関数による）平面マッピング

図 2. 50 x 50 x 50立方体メッシュへの速度（入力関数による）平面マッピング

図 3. 50 x 50 x 50立方体メッシュへの質量密度（入力関数による）円筒マッピング

図 4. 50 x 50 x 50立方体メッシュへの速度（入力関数による）円筒マッピング

図 5. 50 x 50 x 50立方体メッシュへの質量密度（入力関数による）球マッピング

図 6. 50 x 50 x 50立方体メッシュへの速度（入力関数による）球マッピング

/INIMAP1D

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