Difference

節点差(nodal difference)は、1つの節点における最大コーナー結果と最小コーナー結果の差です。

テンソル/ベクトル成分については、各要素コーナーからの対応する成分が抽出され、差が計算されます。不変量については、各要素コーナーから計算され、その後、差が計算されます。

値の符号は、差の計算において考慮されます。例えば、値200、400、-100、-500の差は900です。

“要素結果の節点平均化”トピックで示された例では、節点400におけるテンソル成分の差は:


ここで、




ソリッド要素の差の計算法とシェル要素の差の計算法は異なります。
要素タイプ 参照座標系 投影ルール 詳細
ソリッド Global なし 対応するすべてのテンソルおよびベクトルは全体座標系に変換され、そこで、成分またはインバリアントの差が上記で説明したとおり計算されます。
  解析 なし 対応するすべてのテンソルおよびベクトルは元の座標系に留まり(変換は起こらない)、そこで、成分またはインバリアントの差が上記で説明したとおり計算されます。

この場合、各要素結果は異なる座標系にあることが可能です。成分についての差の計算は、座標系内のインバリアントを無視します。インバリアントは座標系に依存しないため、すべての参照座標系は、インバリアントについて同じ結果を生み出します。

  要素 なし 対応するすべてのテンソルおよびベクトルは要素座標系に変換され、そこで、成分またはインバリアントの差が上記で説明したとおり計算されます。

この場合、各要素結果は異なる座標系にあることも可能です。成分についての差の計算は、座標系内のインバリアントを無視します。

  ユーザー定義 なし 対応するすべてのテンソルおよびベクトルはユーザー定義の座標系に変換され、そこで、成分またはインバリアントの差が上記で説明したとおり計算されます。
シェル Global オン 対応するすべてのテンソルおよびベクトルは、関与する要素の投影された座標系に変換され(投影のルールに従って)、そこで、成分またはインバリアントの差が上記で説明したとおり計算されます。

その結果、参照座標系が同じであっても、関与する要素内の投影された座標系は異なる場合があります。成分についての差の計算は、座標系内のインバリアントを無視します。

    オフ 対応するすべてのテンソルおよびベクトルは全体座標系に変換され、そこで、成分またはインバリアントの差が上記で説明したとおり計算されます。
  解析 なし 対応するすべてのテンソルおよびベクトルは元の座標系に留まり(変換は起こらない)、そこで、成分またはインバリアントの差が上記で説明したとおり計算されます。

この場合、各要素結果は異なる座標系にあることが可能です。成分についての差の計算は、座標系内のインバリアントを無視します。

  要素 なし 対応するすべてのテンソルおよびベクトルは要素座標系に変換され、そこで、成分またはインバリアントが上記で説明したとおり平均化されます。

この場合、各要素結果は異なる座標系にあることも可能です。成分についての差の計算は、座標系内のインバリアントを無視します。

  ユーザー定義 オン 対応するすべてのテンソルおよびベクトルは、関与する要素の投影された座標系に変換され(投影のルールに従って)、そこで、成分またはインバリアントの差が上記で説明したとおり計算されます。

その結果、参照座標系が同じであっても、関与する要素内の投影された座標系は異なる場合があります。成分についての差の計算は、座標系内のインバリアントを無視します。

    オフ 対応するすべてのテンソルおよびベクトルはユーザー定義の座標系に変換され、そこで、成分またはインバリアントの差が上記で説明したとおり計算されます。

有効な参照座標系を指定: All(全体、解析、要素、およびユーザー定義座標系)