位置における結果 - 積分点

Abaqusのデフォルトオプションです。ODBファイルに積分点結果のみが記述されている場合は、HyperViewのODBリーダーによって、その結果が要素コーナー節点まで外挿され、積分点結果とともに読み込まれます。

したがって、ODBファイルに積分点結果のみが記述されている場合でも、Position = NODESとPosition = Integration Pointsの両方の結果が得られます。

HyperViewでは、外挿した要素コーナー結果に専用のサフィックスの“IP”を使用して、積分点結果と区別します。ODBファイルには、積分点の正確な位置に関する情報は記述されていません。したがって、積分点に最も近いコーナー節点を使用して、積分点結果が表示されます。これらのコーナー節点におけるコンターをプロットするには、ContourパネルでDisplay corner dataオプションを選択する必要があります。Display corner dataオプションをオフにしている場合は、すべての積分点結果が要素のベース結果として平均化され、要素ごとに1つの均一な値がコンタープロットに使用されます。
注: 積分点の数が節点の数を上回っている場合は、節点近傍の積分点のみがマップされます。同様に、積分点の数が節点の数を下回っていた場合は、隣接する積分点の算術平均が算出され、それら積分点の間の値が表示されます(3節点の二次要素の場合など)。

1D要素

要素タイプ 積分点の総数 積分点での結果 コーナーへのマップ(ローカル節点) 番号 ベース結果
2-noded line 1

3

1

1

1

3

1

2

1

2

Average
3-noded line 1

2

3

1

1

1

2

1

3

1

2

1

2

1

2

Average

2Dソリッド、軸対称、および膜要素

要素タイプ 積分点の総数 積分点での結果 コーナーへのマップ(ローカル節点) 番号 ベース結果
3-noded (TRIA3) 1 1

1

1

1

2

3

Average
6-noded (TRIA6) 3 1

2

3

1

2

3

Average
4-noded (QUAD4) 4 1

2

3

4

1

2

4

3

Average
4-noded (QUAD4) 1 1

1

1

1

1

2

3

4

Average
8-noded (QUAD8) 9 1

2

3

4

5

6

7

8

9

1

5

2

8

-

6

4

7

3

Average
8-noded (QUAD8) 4 1

2

3

4

1

2

4

3

Average
注: 非線形軸対称要素(SAXA1N、SAXA2N)を HyperViewでポスト処理することは推奨しません。

2Dと軸対称のガスケット要素

要素タイプ 積分点の総数 積分点での結果 コーナーへのマップ(ローカル節点) 番号 ベース結果
2-noded link (Rod) 1 1

1

1

2

Average
4-noded (QUAD4) 2 1

1

2

2

1

3

2

4

Average

3Dソリッド要素

要素タイプ 積分点の総数 積分点での結果 コーナーへのマップ(ローカル節点) 番号 ベース結果
4-noded (TETRA4) 1 1

1

1

1

1

2

4

3

Average
6-noded (PENTA6) 2 1

1

1

2

2

2

1

2

3

4

5

6

Average
8-noded (HEX8) 8 1

2

3

4

5

6

7

8

1

2

4

3

5

6

8

7

Average
8-noded (HEX8) 2 1

1

1

1

2

2

2

2

1

2

3

4

5

6

7

8

Average
10-noded (TETRA10) 4 1

2

3

4

1

2

3

4

Average
15 noded (PENTA15) 9 1

2

3

4

5

6

7

8

9

1

2

3

13

14

15

4

5

6

Average
20 noded (HEX20) 27 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

26

27

1

9

2

12

-

10

4

11

3

17

-

18

-

-

-

20

-

19

5

13

6

16

-

14

8

15

7

Average
20-noded (HEX20) 8 1

2

3

4

5

6

7

8

1

2

4

3

5

6

8

7

Average

各レイヤーの3Dシェル要素

要素タイプ 積分点の総数 積分点での結果 コーナーへのマップ(ローカル節点) 番号 ベース結果
3-noded (TRIA3) 1 1

1

1

1

2

3

Average
3-noded (TRIA3) 3 1

2

3

1

2

3

Average
6-noded (TRIA6) 3 1

2

3

1

2

3

Average
4-noded (QUAD4) 4 1

2

3

4

1

2

4

3

Average
4-noded (QUAD4) 1 1

1

1

1

1

2

3

4

Average
8-noded (QUAD8) 9 1

2

3

4

5

6

7

8

9

1

5

2

8

-

6

4

7

3

Average
8-noded (QUAD8) 4 1

2

3

4

1

2

4

3

Average

3Dガスケット要素

要素タイプ 積分点の総数 積分点での結果 コーナーへのマップ(ローカル節点) 番号 ベース結果
2-noded link (Rod) 1 1

1

1

2

Average
4-noded (QUAD4) 2 1

1

2

2

1

3

2

4

Average
6-noded (PENTA6) 3 1

1

2

2

3

3

1

4

2

5

3

6

Average
8-noded (HEX8) 4 1

1

2

2

3

3

4

4

1

5

2

6

4

8

3

7

Average

1次要素



図 1.
キー S-Stress Components (s) キー S-Stress Components IP (s)


Display corner dataが選択されている場合、積分点結果は要素コーナーに外挿されます。Abaqus独自の形状関数と形状APIが使用されます。

Display corner dataが選択されている場合、積分点結果は最も近い要素コーナーに位置します。結果は外挿されません。


Display corner dataが選択されていない場合、節点1、2、3、4の平均。

Display corner dataが選択されていない場合、積分点1、2、3、4の平均。

2次要素



図 2.
キー   キー  


積分点の結果は、Abaqus独自のAPIと形状関数を使って要素のコーナーに外挿されます。

Display corner dataを選択した場合、積分点(IP)の結果は最も近い要素のコーナーの値になります。結果は外挿されません。中心部の積分点の値は無視されます。


Display corner dataがオフの場合、外挿されたすべての節点の結果の平均値。

Display corner dataが選択されていない場合、すべての積分点の平均値。

位置における結果 - 節点

データタイプ名に“IP”サフィックスがないデータには、コーナー結果として節点テンソル(ELEMENTAL_NODAL)結果が記述されています。

Abaqus ODBリーダーでは、ODBファイルから直接これらの値を読み取るか、積分点結果を外挿してこれらの値を取得して、各要素のコーナーに割り当てます。コーナー結果を含むコンターをHyperViewでプロットするには、ContourパネルでDisplay corner dataオプションを選択する必要があります。

ランダム応答解析のフォンミーゼス応力出力

HyperViewでは、ランダム応答解析のRMSフォンミーゼス応力結果とフォンミーゼス応力結果をサポートしています。

出力変数の“MISES-Mises stress based on segalman(s)”はフォンミーゼス応力の出力、“RMISES-RMS of Mises stress based on Segalman(s)”はRMSフォンミーゼス応力の出力です。MISES出力とRMISES出力を計算するには、要素レベルでの応力値が必要です。そのため、ランダム応答解析では、その前の周波数ステップで応力出力を要求する必要があります。odbファイルに保存されたこれらのデータはリーダーで抽出され、Segalmanらの研究(1998年)に基づく次の式で実際の計算が実行されます。



は、Segalmanらの研究(1998年)に基づいて計算したミーゼス応力、は、周波数に関連するすべての項を記述したPSDマトリックス、は、特定の節点bの応力出力です。


ここで、は、特定の節点bにおけるモードとモードの応力成分、Aは定数行列を表します。節点bにおけるRMSフォンミーゼスは、次の式を使用して計算します。


制限:大規模なモデルでは計算時間が長くなることがあります。その場合は、HVTransを使用して結果をバッチモードで抽出できます。